今週のお題「2019年上半期」
今週のお題「2019年上半期」
今年上半期ほど、「次から次へといろいろな変化ありまくり」の時期は今までなかった。
- 新年早々、14年半使っていたお気に入り自転車(外装6段変速)が使えなくなった。そして新車購入。
- 1月中旬、母が、とある病院の玄関で転倒し骨折。それが原因で90日入院。
- 1月末で、母担当のケアマネージャーさん退職。新しいケアマネージャーさんに交代。
- (本当は、3月中に新しいパソコンを購入予定だった。しかし、入院のため方針変更。)
- 5月、スマホ駆け込みデビュー。
- 6月、テレビ番組「NHKのど自慢」への出場申込の話(ほとんど冷やかし状態)浮上。
といった調子だった。
そして、これらの変化が、「意外な面白いものを見つける」ことに繋がるケースもあった。
自転車購入の際、想定外のことが起こっていた。お気に入り自転車(10年ほど前に販売終了の車種)の後継車種が、去年の10月に販売終了となっていたのだ。同時に、「26インチの外装6段変速車」がそのメーカーのラインナップからなくなっていた。
私は小柄である。ついでに言うと、日本人的な体型である(つまり、脚が短い)。だから安全面を考えると、27インチ車よりも26インチ車が無難である。他のメーカーのカタログも見たが、やはり26インチ外装6段変速車はなかった。仕方がないから、内装3段変速車に方針変更。
内装変速車は、外装変速車よりもメンテナンスは楽である。しかし、買い替えたばかりの頃はやはり、何となく物足りなさを感じていた。慣れた今では、「停車時でも変速できるし、内装車も悪くないな」と思っている。
母が入院して、「保険会社の給付金」や「中高年男性の、家事/介護への意識」についていろいろと考えさせられた。保険会社の給付金に関しては、「骨粗鬆症と骨折とに、関連性があるかどうか」「どういうタイプの骨折か」で、免責となる場合があるようだ。実際に入金通知を受けるまで、正直不安だった。
母の入院中、「中高年男性の、家事/介護への意識」について、二極化を強く感じた。
「家事/介護は大切なこと。誰かに丸投げせず、自分も参加」と「特定の誰か(女性の場合多し)にやってもらって当たり前」の、二極化である。
後者タイプの中高年男性が連帯意識を持つ場合もあるようだ。「特定の誰か」が「中高年男性(特に独身者)」である場合、この連帯意識を特に強くぶつけられるらしい。ネットでもリアルでも、私はいろいろな人からそういう話を聞いた。
私の父も、「やってもらって当たり前」系の態度を取っている。私の父は高血圧で、とある病院に定期通院している。その病院の医師も、どうやらその系列らしい。父とその医師との連帯意識を、私も見せつけられてしまった。
このことについて、「反面教師としての」ブログ記事を書きたい。ずっとそう思っているのだが、トゲのある描写になってしまう。それで、まだ発表できない状態にある。
母が入院していた病院の談話室に、想定外のタイプの本が5冊以上あった。そのうちの1冊に、特に強く驚かされた。実際に手に取るまでは、「正直言って、この童話作家は嫌い。話が暗すぎるから。」と思っていた本だった。ところが、退院直前には「一番興味深い1冊」となっていた。
スマホ駆け込みデビューについては、過去記事のような調子である。
4月中旬、ある大手携帯キャリアが「新料金プラン」なるものを発表。この発表までは、フィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」のこと)からスマホへの契約変更をほとんど考えていなかった。しかも、5月6月という時期は、「新生活キャンペーンの割引」が終わって、面白くないと思っていた。
ところが、この発表を知って、スマホ駆け込みデビューを決めた。まさか、この時期にデビューするとは思ってもいなかった。
6月、テレビ番組「NHKのど自慢」への出場申込話が浮上。
私の友人には、いわゆる「出たがり」の人が結構いる。この「出たがり」友人から誘いを受けた。この番組は、次のような流れで出場者が決まる。「最初に往復はがきで申込→応募者の中から250組程度を選出、前日の予選会に出場→予選通過の20組程度がテレビ出演」
はがき予選を通過するには、選曲理由のところに「胸を打つエピソード」が必要らしい。ところが、友人も私も、その種のエピソードを思いつかない。どうせはがき予選でアウトなのだから、お気楽である。
番組用選曲を意識してYouTubeを見ていたら、YouTubeの「あなたへのおすすめ」がカオス状態になっていた。
『どうにもとまらない』(山本リンダ)のジャズピアノ風演奏、『乙女のワルツ』(伊藤咲子)を男性がカバーしたものが続出、とかいった調子である。このジャズピアノ風演奏、気に入った。友人がこういうことをしなかったら、この動画を知ることはたぶんなかっただろう。面白いもんだ。
高齢者・スマホデビュー・LINE
大手のとある携帯キャリアが4月中旬に発表した「新料金プラン(6月1日提供開始)」、フィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」のこと)へ契約変更させる狙いもあったのでは……と、私は密かに疑っている。
4月下旬から5月にかけてのツイートを検索したら、やはりいろいろと見つかる。「親がスマホデビュー」「親のガラケーを、各種割引の使えるタイプのスマホに契約変更させた」「じい(ばあ)ちゃん、80代でスマホデビュー」といった内容で。
これらのツイートでは、iPhone購入のケースが多いように思えた。らくらくスマホの類をあまり見かけなかった。「子や孫が使っているものと同系列機種を使うほうが、質問しやすい」といったところなのかな? と思った。
「親(じいちゃん、ばあちゃん、80代で)スマホデビュー」と同時に「子や孫とトークのため、LINEデビュー」というツイートが、多かった。そのことに私は驚いた。
私がLINEに対して最初に持っていたイメージは、「中高生やママ友のいじめ」「セキュリティ設定を知らないと危ないかも」だった。だから、私の場合は、最初1か月はLINE登録をやらない方針を取った。「LINEに対する警戒心、強く持っていたのは私だけ?」と思った。
そして、「そうか、LINEに対して持つ最初のイメージ、その人の置かれている立場や環境によって、だいぶ違うのかもしれないな。LINEをやりたくてスマホに変更というケース、結構多いのかもしれない。」と思った。そういえば、私が趣味で通っている外国語教室でスマホデビューを打ち明けたとき、先生や受講生の第一声も「それなら、LINEできるね。」だった。
その後、私が実際にLINEを使ってみて、「LINEも、上手に使うと、高齢者の生活世界を広げる可能性が高い」と思った。特に次の2点で。
- いざというときの連絡手段の一つとなりうる。連絡手段は複数あるほうが望ましい。
- トークだけではなく、いろいろな情報伝達が可能。写真、動画、位置情報、ボイスメッセージ、音声通話、ビデオ通話など。
ただし、「上手に使うと」という条件も押さえておく必要がある。私の場合は、「すぐに登録しないで、LINEについて1か月間調べてから登録」としてよかったと思っている。
私の場合、家族はLINEをしない。家族は、スマホどころかフィーチャーフォンすら持たない状態だ。だから、LINEに対して具体的なイメージが湧かない不安も私にあった。「中高生や『ママ友』とよばれている関係内で、トラブルになってしまった事例」のイメージが、スマホ購入時の私にとって大きかった。
調べて最初に、「既読スルー、グループ、セキュリティ設定。この3点については、最低限押さえておかなきゃヤバいかも。」と思った。
実際に使ってみたら、最初に「友だち追加」で戸惑った。セキュリティ設定の状態が影響するらしい。友だち追加の方法を複数知っておいたほうがよい。
LINEでやりとりされる内容には、個人的な情報が多く含まれるケースも多い。だから、情報の漏えいやプライバシー保護について、細心の注意が必要だ。
スマホ駆け込みデビューから20日ほど経って
スマホデビューをしてから、20日ほどが経った。実際に使ってみて、「フィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」のこと)とは、やはり違う。」と思った。また、「違う」のは本体だけではなかった。
購入や契約、実際に使い始めるときなどにも、意外な「難しさ」があると思った。それらについては、書店にある本ではほとんどふれられていなかった。私の生活圏内での話ではあるが。
また、「上手に使えば、スマホには、高齢者の生活世界を広げる可能性がある。『スマホなんて、若い人が使う物』と決めつけるのはもったいない。」と思った。
私の身近には、「スマホなんて使わない。機械文明に踊らされない私、カッコイイ。対面で人とつきあえない、スマホとお友達という人なんて暗い。」的価値観をお持ちなのかも? と思われる人が多い。
購入前に、「iPhoneにするかAndroidにするか」決める必要がある。どちらにするかで迷った人は少数なのだろうか? と思った。
私は迷った。「将来、iPadに食指が動くことも考えられる。それを考えたらiPhoneは魅力的。また、iPhoneのほうが使いやすいという噂もよく聞く。スマホを使いこなしている人が、私の身近に見つからない(通話とメール程度という声をよく聞いた)。それを考えたらiPhoneがよさそう。だけど高い。」という思いがあった。結局、価格を考えて(らくらくスマホの類ではない)Androidにしたのだが。
高齢者の中には、決定の際に「らくらくスマホの類とiPhone、どちらがわかりやすいのだろう? どちらも高価だ。」と思われた方もおられるのでは? と私は思った。
スマホ教室の類では、「他のスマホと仕様が異なるため、らくらくスマホの類は対象外」となっている場合がある。一方、携帯キャリア系列ショップでなされているスマホ教室では、「らくらくスマホの類を対象とした講座」がほとんどとなっている(私の生活圏内では)。
「初心者(特に高齢者)に、あなたならどちらを奨めますか? 差し障りがなければその理由も教えてください。」的な調査がなされたことはあるのだろうか? あるのなら調査結果を知りたい。
購入場所と契約にも、初心者にとっての難しさがあると思った。
携帯キャリア系列のショップで買うのと家電量販店で買うのと、どちらがいいのだろう?
値引きが大きいスマホの場合、しばしば、「オプション加入」の条件等がついている場合がある。加入しない場合の価格との比較や、後日、オプションの解約ができるか否か? これらを考える必要がある。
料金プランやオプションサービス決定も、「どれがベストなのだろう?」と混乱して不思議はない。データ通信料をどのくらいに見積もって料金シミュレーションをすればいいのだろう? 使ったことがない状態では想像困難。
スマホを買っても、紙の「使用説明書」の類は付いていない。スマホが、「移動性」を持っ機器であることや「アップデートが重ねられる」ことが理由なのだろう。
購入の時に、店員さんからどの程度の説明がなされるのか。それもはっきりとわからない。
私が購入したときは、「あ、この店員さんの説明なら、高齢者は『電源オフ』のやりかたを知らないままで終わるぞ。『スリープ』を『オフ』と誤認してしまうぞ。」と正直なところ思った。
ただし、私が購入した日は「スマホ駆け込み購入」等で予約客が多い日だったと思われる。説明の時間を長く取れなかったなどの事情もあったかもしれない。また、「スマホのことをよく知っている客」との接客だと「余計な時間を取らない、よい店員。」なのだろう。
「アプリ終了」と「戻る」の違い、Wi-Fi設定。これらについての説明もなされなかった。これらの点についても注意する必要があると思った。フリック入力に戸惑う人もいるかも。初めて使ったとき、「これが噂のフリック入力か」と私は思った。
実際にスマホを使ってみて、初めて分かったこと。それは、「予想以上に、音声操作の利用範囲が広い」ことと「ピンチアウトによる拡大が、便利」ということだった。
音声操作が使えると、「スマホを利用してメモを取る」ことがやりやすくなる。文字入力と音声入力、TPOに応じてやりやすい方法が選べる。
ピンチアウトによる拡大、これは結構魅力的。
今年1~4月、母が入院した。悪天候の日に私が病院へ行く場合は、バスを使った。「地図もバス時刻表も経路案内も、iモードだと提供困難」と、そのとき初めて知った。そこで、バス停の時刻表をフィーチャーフォンで撮影した。写真の文字は小さい。
スマホで初めて写真を撮ったとき、見えている画像をピンチアウトで拡大できることがわかった。「フィーチャーフォン画像の小さい文字も、スマホ写真ならピンチアウトで拡大できそうだ。拡大できたら便利だ。」と思った。
これは、高齢者にとって便利なのでは? と思う。
今後、他にも、高齢者の生活世界を広げる可能性を感じさせることが見つかるかもしれない。
スマホでの初写真。シャッターボタンをタップしただけの撮影。今後、修正の練習に使う予定。
スマホ駆け込みデビューに向けて
今年のゴールデンウィーク、特別な予定を入れないはずだった。4月中旬の時点では。
その時点では、1月に入院した母が4月後半に退院という予定となっていた。母の状態は、入院中に「介護区分変更申請」に至った。そういう状態だから、「入院前と同じような生活ができるかどうか、はっきりとわからない。ゴールデンウィーク中にも、いろいろと生活面で試行錯誤していく必要があるかもしれない。」と思っていた。
そういうわけで、「今年のゴールデンウィークは、あまり外出しないでうちにいよう。」「わんわん運動会というイベント、今年は連休の始めのほうに入っているけど、行けそうにないな。雨天延期で連休最後のほうに開催となったら、行けるかもしれないが。」と、その時点では思っていた。
ところが、4月中旬、想定外の発表があった。この発表で、私は急遽「スマホデビュー」を決心してしまった。この決心によって、今年のゴールデンウィークは、「スマホデビュー関連の行動」に染まってしまった。
正直な所、この発表までは、スマホには食指が動かなかった。「スマホを買うとしたら、新生活商戦とか年末年始商戦とか新製品発表とかいった時期がいいかもな。そういうときに、割引キャンペーンとかやるかもしれないから。5月6月なんて、新生活キャンペーンが終わって最悪の時期じゃねーのか?」とも思っていた。
想定外の発表とは何か? それは、大手のとある携帯キャリアによる、「新料金プラン(6月1日提供開始)の発表」である。発表があった時点では、私は、そのキャリアのフィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」のこと)を使っていた。
「この新料金プラン適用によって、現行のプラン適用よりも料金が安くなる」というケースも、一応はゼロとは言えないらしい。しかし、ネットに挙げられたコメントを見る限りでは、「実質値上げ」状態となる人が多数の模様。
確かに、「利用料金」が安くなる場合もあるらしい。しかし、この発表に関しては、「利用料金」以外にもう一つ、注意すべきことがある。
それは、「端末購入補助などの割引(月々サポートなど)」である。これらの割引が、どうやら5月31日で終わってしまうらしい。
新料金プランだと、この「端末購入補助などの割引(月々サポートなど)」が適用されない。どうやら、これらの割引が適用される現行プランで買うほうが安くなりそうである。
私の場合、「スマホについて教えてくれる人」が身近にいない。こういう私が「格安スマホでスマホデビュー」をするのは危ないと思う。サポート面を考えたら、やはり、デビューは大手キャリアが無難だろう。他キャリア乗り換えという経験もないから、デビューするとしたら今使っているキャリアでするのがよさそうだ。
こういうわけで、「スマホデビューするなら、どうやら、各種割引が終わらないうちに駆け込みデビューのほうがよさそうだな。」と思った。
ここで、私の頭の中に不安がよぎる。「同じことを考えて、駆け込み購入をする人がたくさん出てくるかもな。欲しい機種が売り切れになってしまうなんてことにならないだろうか?」という不安が。
「とりあえず、4月中はできるだけ家庭内のことに専念しよう。4月中に特に問題が起こらなかったら、5月にスマホデビューだ。5月に入ってからできるだけ早く、携帯キャリアのショップに来店予約を入れよう。」と考えた。幸い、家庭内で特に問題は起こらなかった。その後、来店予約について問い合わせたところ、5月5日以降しか空きがなかった。
こうして、「連休最終日あたりに、スマホデビューを決める」という展開となりそうだ。もしも私が勤め人ならこのゴールデンウィークは、「連休が早く終わるのは嫌だ。だが、スマホデビューのことでわくわくしている。」という複雑な心境になっていただろう。私は「いわゆる介護離職」をしたから、そうはならずに「スマホデビューのことでわくわくしている」状態である。
急遽、購入候補機種を考えた。2つのうちのどちらにするかで迷う。「初心者も意識した機種」にするか、「ワンランク上の機種で、レビューを見る限りでは機能面での大ハズレがなさそうな機種」にするかで、迷う。本体価格差は1万円。カメラ機能を重視するなら、後者となる。ネットで検索してみたら、やはり、この2つで迷った人は結構いる模様。もっとも、「売り切れ」という可能性もゼロとは言い切れないが。
料金シミュレーションにも戸惑う。パケットパック1GBのシミュレーションは、現実的なものなのだろうか? 3GBで考えるほうが妥当なのだろうか?
スマホケース、保護フィルムもいろいろある。どういうタイプがいいのだろう? 保護フィルムとガラスフィルムのどちらがいいのか? それぞれのフィルム内に、価格差もある。このことについては、ネット上でアドバイスをいただいた。アドバイスをくださった方、ありがとうございました。
それでも、購入候補機種がAndroidだから、うちの田舎ではそれらの選択肢が少ない分選びやすい。店のスマホアクセサリー売り場にある品物は、IPhone用の物がずっと多い。この地域では、iPhoneのシェアが高いのだろうか?
「こういう駆け込みデビュー」という条件でいろいろな店を見てまわると、店員のコメントが店によって違っていることもわかる。
「6月からは実質値上げだから、今月中がいいよ。」とはっきり言い切る店員もいれば、「新料金プランも、条件によっては安くなる人も……」で終わってしまう店員もいた。
こうしているうちに、とうとうショップに行く当日となってしまった。午後に行く予定である。果たして私は、無事スマホデビューできるのか? 使い方がわからなくて、しばらくの間、通話やメールで知人を惑わすかもしれない。
平成・消費税・学校文化
今週のお題「平成を振り返る」
「平成」と聞いて最初に浮かぶ言葉、私の場合、それは「消費税」である。そして、その次に浮かぶのが「学習障害から捉えた学校文化」である。
1989年(平成元年)4月1日、消費税が初めて導入された。当時の税率は3%だった。その後、1997年(平成9年)4月1日~2014年(平成26年)3月31日は税率5%となり、2014年(平成26年)4月1日からは税率8%となった。税率5%の頃、「内税表示、外税表示」も話題になった。
この「消費税」、私にとって「意外な面」での影響を意識した税金だった。今回はそのことについて書く。
消費税が初めて導入されたとき、私は九州で暮らしていた。友人に、実家が印刷業の人がいた。その友人が当時、「消費税導入で、うちの業界は無茶苦茶忙しくなった。」とぼやいていた。
確かに、印刷業界は大変だっただろうな。「昭和」を「平成」に変える必要も出てくる。価格表示も、変えなければならない。しかも、価格表示方法が複数あった。「定価×××円(本体●●●円)」、「定価:本体×××円(税別)」など。
その友人の話によると、当時の出版業界で、「消費税導入をきっかけに、改訂する」という動きも結構あったらしい。出版業界でもいろいろ混乱があったのかもしれない。
消費税が導入されたばかりの頃、買い物をする際には注意が必要だった。店員さんが電卓を使って価格を計算することも多かったからだ。そのとき、慣れない店員さんが「1.03ではなく1.3をかける」というケース、何度かあったのだ。
1997年4月1日(平成9年)、消費税率が5%に変わった。ここで、私にとって変な形で「消費税」の影響が出てきた。 税率が変わって、「多くの本が、品切れ・重版予定なし」状態となってしまったらしい。消費税導入のときとは違って、「改訂」という方向に出ないケースが多かったらしい。個人的思い出話としては、次のようなことになってしまった。
1991年(平成3年)秋、『QA』という雑誌(平凡社)に、「LD児(学習障害児)」に関する記事が掲載された。
『QA』は、「読者からの多方面の日ごろの疑問の投稿を募り、それへの回答を掲載」という雑誌だった。「LD児ってどういう子供ですか?」という問いと、それに対する回答が掲載された。回答は、「学習障害(LD)児について、(特に学校)教育的観点から書かれた書籍」を踏まえたものだった。「1987年(昭和62年)頃、有斐閣から出版された本」が紹介されていた。
LD児に関しては、その記事を読むよりも前に、何冊か医学書を立ち読みしたことがあった。医学書には、高機能自閉症、(今でいう)アスペルガー症候群、AD/HDなどについても書かれていた。「これって、私のことじゃないのか? 私が子供の頃にわかっていたら、対策が立てられて今よりずっとマシになってたんじゃねーのか? とはいっても、今更知ってもしょうがねーな。」と、そのときは思っていた。
しかし、『QA』の記事を読んで気持ちが変わった。この記事は、今の発達障害関連出版物とはトーンが違っていた。「学習障害(LD)は、学級崩壊や非行の大きなリスク要因。放置されて育った成人当事者が、とんでもないことをやらかす。あんな風にならないために、早期発見早期療育を」というトーンよりも、「学習障害(LD)はわかりにくい概念だが、なんとかして一般の人にイメージしやすくなるように考えて書きました。『わけのわからない子供として本人を否定するだけ』ということにしないように。」というトーンだった。
「教育系でも本が出ていたのか。知らなかった。ちょっと読んでみるか。」と思った。1980年代後半は、今とは違って、LDは知的障害を伴わない発達障害をほとんど含むといってもいい概念であった。このことについては、こうもり氏による『障害者と生産性の過去・現在・未来』というブログ内記事にも出ている。(https://uramonken.at.webry.info/200504/article_13.html )
そして、教育系の本を実際に読んでみて、「今の私が暮らしやすくなるための、指針に近づくかもしれない」という思いが出てきた。教育系の本にもやはり、高機能自閉症、(今でいう)アスペルガー症候群、AD/HDなどについても書かれていた。
それから私は、学習障害(LD)関連書籍をいろいろと読み漁るようになった。平成1桁の頃は、「発達障害」「自閉症」「AD/HD」を前面に出した本は、(私の観測範囲内では)ほとんどなかった。
読み漁っていくうちに、「学習障害(LD)と学校文化との、相性の悪さ」について考えるようになった。「相性の悪さ」を考えていくうえで、(特に教育)社会学や心理学等に興味が出てきた。それらの本も読むようになった。
(注 「相性が悪い」のであって、「本人が間違い、悪人」と決めつけるわけではない。学校文化について考えてみることも、学習障害(LD)の特性(とされている)ことがらについて考えてみることも、両方必要という意味である。)
平成2桁となった頃から、発達障害(特にAD/HD)関連本が増えてきた。しかし、「トラブルメーカーとしての障害児。問題児を作らないために、早期発見早期対応が必要」というトーンの本が多かった。2004年(平成16年)に発達障害者支援法ができてからも、同じ調子だった。否、それをもっとひどくしたトーンの「大人の発達障害」関連本出版ラッシュとなった。
そこで、「平成1桁やそれより前に出た学習障害(LD)関連本を、買うことにしよう。」と思った。
消費税率が5%に変わった際、私が興味を持った本は、多くが絶版となっていた。学習障害(LD)関連本もそうなってしまった。残念ながら「改訂」の方向には進まなかったようだ。社会学や心理学等のジャンルでもそうだった。地元の図書館にも置いてない本が、多かった。残念だ。
税率8%となった2014年(平成26年)にも、「今回も、多くの本が『品切れ・重版未定』状態になってしまうんだろうな。もっとも、税率が変わらなくても、『売れそうにない本は、増刷しない』方針になってるんだろうけど。」と思った。「買いたい本はいろいろある。しかし、カネがない。」というところだ。
そして、平成の最後。「イートインと持ち帰り、軽減税率」やら「ポイント還元」やら迷走のもようである。
最初から最後まで「消費税」が話題になる元号、それが、私にとっての「平成」である。
「活動」と「安全」のバランスが大切な、高齢者転倒予防
母(認知症高齢者)の骨折入院 - karotousen58のブログで書いたが、今年1月下旬から母(認知症高齢者)が入院している。転んだことから始まった。「大腿骨骨折で歩行困難。2~3ヶ月の入院予定。」となった。
「高齢者の転倒は、しっかり予防しなければならない。骨折以外にもいろいろな面で大きな影響を及ぼすから。」と、よく言われている。現在、それを痛感している。
母(認知症高齢者)の骨折入院 - karotousen58のブログ
認知症高齢者の場合は、この「予防」について、「認知症」ということも踏まえて考える必要があると思った。
恥ずかしい話だが、転倒予防について私は、「段差や床のすべりやすさなどの、外的な要因」にばかり関心が向いていた。認識が不十分だった。転びやすくなる要因は、外的要因や身体機能だけではなかったのだ。
「お母さんの場合、訓練室という場での成果としては、かなり良好な状態となっています。しかし、実生活の場では、『認知力の低下』という要因も考える必要が出てきます。体力的に違いがない場合でも、認知力が弱いと転倒の危険性が高くなってきます。」という説明が、病院側からあった。
これまで私は、「転倒予防」と「認知症」とを、別々のこととして捉えていた。認知症に関しては、「入浴拒否や異常食欲」等に囚われていた。また、「動かなければ、身体機能はどんどん低下してしまう」という思いにも囚われていた。これではまずい。
とはいえ、「動かなければ、身体機能はどんどん低下してしまう」というのもまた、事実である。また、本人が「活動したい」という思いを持っている場合も考えられる。「転倒したらいけない」という理由で、「活動したいという思いを、抑える」ことにも疑問がある。「活動したいという思いを、抑える」ことは、本人の意欲や喜びを奪うことにもなる。
「本人の望む活動」を抑えつけないで、「安全」を確保する、このバランスが大切だ。
今の身体の状態に合った動き方ができるように、配慮する必要がある。一つ一つの動作を確かめながら、本人がゆっくりと行動するよう、配慮する必要がある。勿論、周囲の状況にも注意をしながら。
高齢者が入院した場合、「動く意欲の減退、病気によるストレス、慣れない生活」などの精神的な影響も大きくなる。運動能力をできるだけ維持していくためには、精神的な面でのケアも必要かもしれない。「生活に支障が出ない」ことを踏まえた上で、「身体を動かす機会」を作る必要がある。
一般的に、「高齢者における大腿骨骨折の場合は、骨折後の歩行能力(認知能力を含む)が1ランク落ちる」ということらしい。うちの場合でも、要介護認定の区分変更申請となった。
「転倒の危険性と認知力」について整形外科関係者から助言をいただいたのは、初めての経験だった。認知症や介護について、「介護職や心療内科医以外の視点からの、発言」も、重要だと思った。勿論、語り手には「介護職でもなく医療関係者でもない、素人」も含まれる。
身近にいる高齢者が体力的に余裕がある場合は、「筋力や体のバランスをとる力をできるだけ維持するための運動」等の対策も考えておいたほうがよいと思う。骨粗鬆症についても対策を。カルシウム不足にならないよう注意する必要がある。と私は思った。
カップ麺を初めて知ったきっかけは、何?
朝ドラ『まんぷく』終了で、ふと思った。カップヌードルの発売開始は1971年。その当時の「子供」がカップヌードルを初めて知ったきっかけは、何だったのだろう? と。
「そんなこと、覚えてない」という人が多いとは思うが。
「1972年2月、あさま山荘事件が起きたときに、機動隊員たちが食べる場面が生放送された。それがきっかけとなって、知名度や売れ行きが急上昇。」と、今では言われているようだ。
あれれ、四半世紀ほど前に、別の話を聞いたことがあるぞ。「札幌オリンピックのとき、外国人選手らしき人が食べているCMが話題になった。それが、カップヌードルの人気が出た理由だ。」という話を。
当時の小学生は、「そのCMがきっかけでカップヌードルを知った」というケースが多いかもしれない。
1971年といえば、私が小学校に入学した年である。あさま山荘事件報道を理解できる年齢ではない。私は、オリンピックについても世間一般とは違った見方しかできない、変わった子供だった。選手の活躍や競技の面白さにはほとんど関心を持たず、テレビに出てくる「国旗」にだけ、関心を持つ子供だった。
更にその当時、私の住んでいた田舎では、テレビの民放は1局しか入らなかった。うちでは、テレビのチャンネル権は大人にあった。午後6~8時頃は、NHKでも子供向け番組が結構放送されていた。だから、うちのテレビでは、夜はNHKの番組が選ばれることも多かった。
つまり、うちでは当時、「CM」を見ることも少なかったということになる。「札幌オリンピック当時の、カップヌードルCM」がどんなものだったのか、私にはわかっていない。
当時、私の住んでいた田舎では、「スーパーマーケット」なる店舗も珍しいものだった。「○○食料品店」といった個人商店で、食料品を買っていた。カップヌードルが「○○食料品店」に置いてあったかどうか? はっきりとわからない。
私がカップヌードルを初めて知ったのは、1973年のちょうど今頃。小3になる直前だった。
きっかけは、『オバケのQ太郎』という漫画だった。「Q太郎(通称Qちゃん)は大食漢」という設定だった。
その漫画に、「『コップヌードル』というカップ麺が出てきた。そして、浴槽いっぱいにコップヌードルが入っていた。それをQちゃんがおいしそうに食べる。」というシーンがあった。
それを見て、「カップヌードルってどんなものだろう? 食べてみたい。」と思った。
この、「コップヌードル」の話について言及してあるブログ記事も見つかった。「コロコロコミック収録」のものを読んだということだった。ということは、リアルタイムで読んだというわけではなさそうだ。ブログ主さん、お若い人なんだろうな。
この話を覚えている同世代の人、どれくらいいるのだろう?