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karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

今週のお題「ゴールデンウィーク2015」

今週のお題ゴールデンウィーク2015」

 

今年のゴールデンウィークは、想像すらしていなかったことにのめり込んでしまった。

はてなハイクで「ふるやのもり」ということばを何度か見た。

ゴールデンウィーク直前、「この話、詳細はどうなってたんだっけ?」と思い検索した。これがきっかけで、「ふるやのもり」関連資料を読みたくなった。その結果、今年のゴールデンウィークは、書店めぐりや図書館通いやネットでの検索という「想定外の行動」に出てしまった。

日本昔話は、地域や語り手によって内容が微妙に違ってくることがよくある。「ふるやのもり」も、やはりそうである。また、検索して、「ふるやのもり」は外国にも似た話があるとわかった。それらを詳しく知りたくなって、のめり込んでしまった。

 

最初に「ふるやのもり」で検索した。ふるやのもり 鳥取県の民話 <福娘童話集 きょうの日本昔話>の記事が出てきた。「えっ、鳥取県の民話だったの?」と驚いて読んでみた。

「あれれ、私の知っている『ふるやのもり』ではない。私の知ってるやつには、子供は出てこない。トラに退治してもらうなんて話も出てこない。私の知ってるやつは、最後に猿のしっぽが短くなって話が終わったはずだぞ。」と思った。

続いて、「ふるやのもり 鳥取」で検索した。古屋のもり/文化観光局/とりネット/鳥取県公式サイトの記事が出てきた。これが、私の知っていた「ふるやのもり」だった。

まんが日本昔ばなし~データベース~」というサイトも見つかった。このサイト内にある記事まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - リメイク・類似のお話をまとめたも見つかった。この記事を読んで、「地域による違い」に興味を持った。

また、「ふるやのもり」と類似する外国の昔話 - どんぴんからりん すつからりんというブログ記事も見つかった。これを読んで外国の類似話にも興味を持った。

 

「ふるやのもり」は漢字を使うと「古屋の漏り」となる。「古屋のむる」「古屋の漏る」等の題になっていることもある。それらも使って検索すると、いろいろな地域の話が見つかった。「古屋の漏り」と漢字を使って検索するほうがよさそうだ。

「古屋の漏り」の話は、「猿(地域によってはウサギ)のしっぽの話の有無」によって「騒動型」と「逃走型」の分類がなされているらしい。

ウサギのしっぽ、騒動型の例 http://www2j.biglobe.ne.jp/minwa/huruya.html

いろいろな地域の「古屋の漏り」に関しては、次のデータベースで見ることができる。

日本昔話資料:稲田浩二コレクションデータベース

秋田の昔話・伝説・世間話 口承文芸検索システム

 

地元の図書館には、『日本昔話通観第17巻 鳥取』(同朋舎 稲田浩二小澤俊夫 著)という本もあった。この本によると、鳥取県内だけでもたくさん類話がある。

鳥取県内では、この話に出てくるのは「泥棒」ではなく『博労」になっている。老夫婦が住んでいるのか婆さんが一人暮らしなのか、老夫婦が飼っているのは牛か馬か、虎狼が狙うのは牛か馬か老婆か、猿が尻尾を引っ張られるまでのいきさつ、尻尾を引っ張るのが博労か虎狼か、尻尾を引っ張られるのは猿かウサギか、といった所などが微妙に違っている。逃走型だと、逃げ方が多様である。

「古屋の漏り」と内容が似ている日本昔話は、次のものもある。

鬼も恐がるカボチャ 京都府の民話 <福娘童話集 きょうの新作昔話>

 

中国やカンボジアにも、似た話がある。

岩波文庫 中国民話集』http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-320391-7に出ていた。

中国バージョンでは、「猿が自分の体を虎にしばりつけてひどいめにあう」話ということだ。

この本に、パンチャタントラ 第五巻第九話 『盗人と悪鬼とそれから猿』という話についても触れられていた。

カンボジアの話については、

http://www2.aia.pref.aichi.jp/koryu/j/kyouzai/PDF/H20/cambodia.pdf のP.21に出ている。

 

『日本昔話通観第17巻 鳥取』によると、鳥取県に伝承されている「花咲か爺」は、その類話が多様な変化を持っているということだ。また、いわゆる「かちかち山」に類する話は、かなり複雑な様相を呈しているということだ。それらは、「えっ、私の知っているお話ではない。」という内容かもしれない。後でじっくり読んでみたい。

また、索引をみていると、「おとついこい」という言葉があった。「おととい来い」の語源は日本昔話なのだろうか? 該当する昔話では、怖い場面でこの言葉が使われていた。

「古屋の漏り」が結構ワールドワイドなお話だったこと、騒動型と逃走型、他の昔話など、調べる範囲がどんどん広がっていって面白かった。

思ってもいなかった方法で、今年のゴールデンウィークは楽しめた。