karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

シャム猫・三毛猫・尾曲がり猫

今週のお題「ねこ」

 

シャム猫・三毛猫・尾曲がり猫」は、猫の「(私にとって)興味深い特徴」がわかりやすく出ている。

 

小学生の頃からずっと不思議に思っていた。「シャム猫は、顔面や四肢や尾の先だけ黒っぽい。ヒマラヤンもそうだ。他の猫はそうとは言い切れない。何故だ?」

高校時代、「雄の三毛猫は非常にまれ」と知った。「遺伝子が関係するらしいが、どういうメカニズムなのだろう? 知りたい。」と思った。しかし、当時の私は、それを調べる方法すら思いつかなかった。

それから20年ほどたって、ネットが使える時代になった。15年前の今頃、突然、「三毛猫と遺伝子」のことが頭に浮かんだ。すぐにネットで調べた。そのとき、『ネコの毛並み―毛色多型と分布(ポピュラー・サイエンス)』(野沢謙 著)なる本の存在を知った。

 

ネコの毛並み―毛色多型と分布 (ポピュラー・サイエンス)

ネコの毛並み―毛色多型と分布 (ポピュラー・サイエンス)

 

しかし、この本はすでに絶版となっていた。地元図書館にあって、借りて読んだ。

勿論、「三毛猫と遺伝子」に関する説明が書かれていた。それ以外にも、いろいろと面白いことが書いてあった。面白いことのうちの一つが、「尾曲がり猫」に関することだった。

尾曲がり猫比率の、都道府県別分布図/近畿東海での更に詳しい分布図/南西諸島地域での更に詳しい分布図が出ていた。

私は高校卒業まで鳥取県で過ごした。卒業後、九州の大学に進学した。九州でいろいろな人から次の言葉を聞いた。「九州の日本猫って、変わったしっぽの猫が多いだろ?」。

分布図を見て納得。長崎県での尾曲がり猫比率は確か8割近くだったと、記憶している。

 

2010年頃、日本「長崎ねこ」学会(今は「長崎尾曲がりネコ学会」という名称らしい)を、ネットで偶然に知った。尾曲がり猫について検索していたら、『ネコと遺伝学(新コロナシリーズ)』(仁川純一 著)という本が見つかった。

 

ネコと遺伝学 (新コロナシリーズ)

ネコと遺伝学 (新コロナシリーズ)

 

この本にも、いろいろと面白い記述があった。「毛色を決める遺伝子」の説明がなされている箇所に、シャム猫に関する記述もあった。

そこでは、私が子供の頃から持っていた疑問である「シャム猫やヒマラヤンは、顔面や四肢や尾の先だけ黒っぽい。それは何故なのか?」ということについて、説明がなされていた。

40年以上前から疑問に思っていたことに対して、こういうかたちで解説にたどり着くとは思ってもいなかった。面白いものだ。

この本のまえがきで、『三毛猫の遺伝学』(ローラ グールド 著)という本も紹介されていた。この本にも興味を持ったのだが、残念ながら絶版ということだった。『ネコの毛並み』と『ネコと遺伝学』は、高校で習う生物1の知識がない場合にはとっつきにくく感じられるかもしれない。検索したところ、『三毛猫の遺伝学』は、これら2冊よりもわかりやすいとのことだ。ぜひ読んでみたい。

 

三毛猫の遺伝学

三毛猫の遺伝学