karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

今週のお題 平成最後の夏

今週のお題「#平成最後の夏」

 

今年の夏、自転車後輪タイヤを交換した。

この「平成最後の夏」というお題を見なかったら、タイヤ交換についてブログ記事を書くことなんてなかっただろう。

この自転車は、2004年(平成16年)7月に買ったものである。お題を見て、「『平成最初の夏~この自転車を買った夏』と『この自転車を買った夏~平成最後の夏』と、期間の長さがあまり変わらない」ことに初めて気づいた。

「平成最初の夏」が大昔のことに思えるのに、「期間の長さがあまり変わらない」ということが、何か意外という感じ。そして、「ひょっとしたら、平成の次の年号でもこの自転車を使っているかもしれない」ということに、驚いてしまった。

 

この自転車は、ブリヂストンの「サブナードスポーツ」という自転車である。外装6段変速である。現在では発売されていない。

この自転車を買うとき、私は変なことを考えていた。「安物の自転車を短い期間で何度も買い替える」のと、「少し高級な自転車を自転車屋で買う」のと、結局のところはどちらが安くつくのだろう? いっちょ実験してやるか。ということを。

最初は、大手メーカー製内装3段変速のものを買おうと思っていた。しかし、店内にあった「サブナードスポーツ」を見て、思いが揺らいだ。

「こちらのほうが安い。しかも6段変速という、想像してもいなかったタイプ。こちらも面白そう。」と。

どうやら、私の思いを店員が察した模様。サブナードスポーツを強く奨めてきた。

「外装6段のほうが面白いよ。実際乗ってみて。値引きしますよ。」と。乗ってみたら、快適だった。

 

「面白いということは、いろいろとメンテナンスが必要という意味だろうか? それなら不安だな。でも、今はネットの時代だからメンテナンス方法もわかるかもしれない。」と思った。

私のうちには、「メンテナンスをきちんとして、いろいろなものを長期間大切に使う」という文化がない。私以外の家族の場合、自転車は「屋根のない場所にカバーもかけず、ほったらかし」が平常である。当然、短期間で壊れてしまう。私の家族には、「ロードマン」という大手メーカー製自転車を、3年でダメにしてしまった過去がある。

迷ったが、決心した。「不安だけど、いっちょ賭けてみるか。本体価格3万2000円にまけてもらえるんだし、3年もったらあのかわいそうなロードマンよりはいいだろう。」

 

外装変速の自転車は、注油などのメンテナンスを定期的にする必要がある。取扱説明書の他に「整備手帳」なるものも付いていた。「定期点検・調整を、販売店へ依頼してください。」と書かれていた。

定期点検・調整について、「初回は、お買い上げ後100キロメートル到達時または2ヶ月以内。第2回目以降は、お買い上げ後6ヶ月以内、12ヶ月以内、その後は1年毎」と書かれていた。有料ということだ。

「やっぱり、外装変速の自転車は、メンテナンスをきちんとしなきゃいけないのだな。」と思った。

初回の点検・調整のために私がその店に行ったとき、「律儀に来る人なんてほとんどいない。」と店員から言われた。それを気にせず、第2回目も点検・調整に行った。買って1年経たないうちに、その店はなくなった。だから、それ以降は、店での点検や調整ができなくなった。

 

こういう状態で、不器用な私が自己流でメンテナンスを続けていた。家族からは、「面倒な自転車。どうせ掃除とか上手くできてないだろ。」と言われまくった。それでも、使える状態が14年以上続いている。自分でもびっくり。

この自転車を買ったばかりの頃、強風の日があった。その日、とある青空駐輪場に停めてあった自転車がたくさん倒れていた。しかし、この自転車は倒れていなかった。「やはり違うのかな」と思った。

もしもこの自転車に寿命が来たら、「サブナードスポーツの後継車(現在ではビレッタ)」にしたい。

そう思うほど、私はこの自転車が気に入っている。次の元号に変わっても、使える状態が続いてほしい。