karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

スマホ駆け込みデビューから20日ほど経って

スマホデビューをしてから、20日ほどが経った。実際に使ってみて、「フィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」のこと)とは、やはり違う。」と思った。また、「違う」のは本体だけではなかった。

購入や契約、実際に使い始めるときなどにも、意外な「難しさ」があると思った。それらについては、書店にある本ではほとんどふれられていなかった。私の生活圏内での話ではあるが。

また、「上手に使えば、スマホには、高齢者の生活世界を広げる可能性がある。『スマホなんて、若い人が使う物』と決めつけるのはもったいない。」と思った。

私の身近には、「スマホなんて使わない。機械文明に踊らされない私、カッコイイ。対面で人とつきあえない、スマホとお友達という人なんて暗い。」的価値観をお持ちなのかも? と思われる人が多い。

 

購入前に、「iPhoneにするかAndroidにするか」決める必要がある。どちらにするかで迷った人は少数なのだろうか? と思った。

私は迷った。「将来、iPadに食指が動くことも考えられる。それを考えたらiPhoneは魅力的。また、iPhoneのほうが使いやすいという噂もよく聞く。スマホを使いこなしている人が、私の身近に見つからない(通話とメール程度という声をよく聞いた)。それを考えたらiPhoneがよさそう。だけど高い。」という思いがあった。結局、価格を考えて(らくらくスマホの類ではない)Androidにしたのだが。

高齢者の中には、決定の際に「らくらくスマホの類とiPhone、どちらがわかりやすいのだろう? どちらも高価だ。」と思われた方もおられるのでは? と私は思った。

スマホ教室の類では、「他のスマホと仕様が異なるため、らくらくスマホの類は対象外」となっている場合がある。一方、携帯キャリア系列ショップでなされているスマホ教室では、「らくらくスマホの類を対象とした講座」がほとんどとなっている(私の生活圏内では)。

「初心者(特に高齢者)に、あなたならどちらを奨めますか? 差し障りがなければその理由も教えてください。」的な調査がなされたことはあるのだろうか? あるのなら調査結果を知りたい。

 

購入場所と契約にも、初心者にとっての難しさがあると思った。

携帯キャリア系列のショップで買うのと家電量販店で買うのと、どちらがいいのだろう?

値引きが大きいスマホの場合、しばしば、「オプション加入」の条件等がついている場合がある。加入しない場合の価格との比較や、後日、オプションの解約ができるか否か? これらを考える必要がある。

料金プランやオプションサービス決定も、「どれがベストなのだろう?」と混乱して不思議はない。データ通信料をどのくらいに見積もって料金シミュレーションをすればいいのだろう? 使ったことがない状態では想像困難。

 

スマホを買っても、紙の「使用説明書」の類は付いていない。スマホが、「移動性」を持っ機器であることや「アップデートが重ねられる」ことが理由なのだろう。

購入の時に、店員さんからどの程度の説明がなされるのか。それもはっきりとわからない。

私が購入したときは、「あ、この店員さんの説明なら、高齢者は『電源オフ』のやりかたを知らないままで終わるぞ。『スリープ』を『オフ』と誤認してしまうぞ。」と正直なところ思った。

ただし、私が購入した日は「スマホ駆け込み購入」等で予約客が多い日だったと思われる。説明の時間を長く取れなかったなどの事情もあったかもしれない。また、「スマホのことをよく知っている客」との接客だと「余計な時間を取らない、よい店員。」なのだろう。

「アプリ終了」と「戻る」の違い、Wi-Fi設定。これらについての説明もなされなかった。これらの点についても注意する必要があると思った。フリック入力に戸惑う人もいるかも。初めて使ったとき、「これが噂のフリック入力か」と私は思った。

 

実際にスマホを使ってみて、初めて分かったこと。それは、「予想以上に、音声操作の利用範囲が広い」ことと「ピンチアウトによる拡大が、便利」ということだった。

音声操作が使えると、「スマホを利用してメモを取る」ことがやりやすくなる。文字入力と音声入力、TPOに応じてやりやすい方法が選べる。

ピンチアウトによる拡大、これは結構魅力的。

今年1~4月、母が入院した。悪天候の日に私が病院へ行く場合は、バスを使った。「地図もバス時刻表も経路案内も、iモードだと提供困難」と、そのとき初めて知った。そこで、バス停の時刻表をフィーチャーフォンで撮影した。写真の文字は小さい。

スマホで初めて写真を撮ったとき、見えている画像をピンチアウトで拡大できることがわかった。「フィーチャーフォン画像の小さい文字も、スマホ写真ならピンチアウトで拡大できそうだ。拡大できたら便利だ。」と思った。

これは、高齢者にとって便利なのでは? と思う。

今後、他にも、高齢者の生活世界を広げる可能性を感じさせることが見つかるかもしれない。

 

スマホでの初写真。シャッターボタンをタップしただけの撮影。今後、修正の練習に使う予定。

スマホ駆け込みデビューに向けて

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」

 

今年のゴールデンウィーク、特別な予定を入れないはずだった。4月中旬の時点では。

その時点では、1月に入院した母が4月後半に退院という予定となっていた。母の状態は、入院中に「介護区分変更申請」に至った。そういう状態だから、「入院前と同じような生活ができるかどうか、はっきりとわからない。ゴールデンウィーク中にも、いろいろと生活面で試行錯誤していく必要があるかもしれない。」と思っていた。

そういうわけで、「今年のゴールデンウィークは、あまり外出しないでうちにいよう。」「わんわん運動会というイベント、今年は連休の始めのほうに入っているけど、行けそうにないな。雨天延期で連休最後のほうに開催となったら、行けるかもしれないが。」と、その時点では思っていた。

 

ところが、4月中旬、想定外の発表があった。この発表で、私は急遽「スマホデビュー」を決心してしまった。この決心によって、今年のゴールデンウィークは、「スマホデビュー関連の行動」に染まってしまった。

正直な所、この発表までは、スマホには食指が動かなかった。「スマホを買うとしたら、新生活商戦とか年末年始商戦とか新製品発表とかいった時期がいいかもな。そういうときに、割引キャンペーンとかやるかもしれないから。5月6月なんて、新生活キャンペーンが終わって最悪の時期じゃねーのか?」とも思っていた。

 

想定外の発表とは何か? それは、大手のとある携帯キャリアによる、「新料金プラン(6月1日提供開始)の発表」である。発表があった時点では、私は、そのキャリアのフィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」のこと)を使っていた。

「この新料金プラン適用によって、現行のプラン適用よりも料金が安くなる」というケースも、一応はゼロとは言えないらしい。しかし、ネットに挙げられたコメントを見る限りでは、「実質値上げ」状態となる人が多数の模様。

確かに、「利用料金」が安くなる場合もあるらしい。しかし、この発表に関しては、「利用料金」以外にもう一つ、注意すべきことがある。

それは、「端末購入補助などの割引(月々サポートなど)」である。これらの割引が、どうやら5月31日で終わってしまうらしい。

新料金プランだと、この「端末購入補助などの割引(月々サポートなど)」が適用されない。どうやら、これらの割引が適用される現行プランで買うほうが安くなりそうである。

 

私の場合、「スマホについて教えてくれる人」が身近にいない。こういう私が「格安スマホスマホデビュー」をするのは危ないと思う。サポート面を考えたら、やはり、デビューは大手キャリアが無難だろう。他キャリア乗り換えという経験もないから、デビューするとしたら今使っているキャリアでするのがよさそうだ。

こういうわけで、「スマホデビューするなら、どうやら、各種割引が終わらないうちに駆け込みデビューのほうがよさそうだな。」と思った。

ここで、私の頭の中に不安がよぎる。「同じことを考えて、駆け込み購入をする人がたくさん出てくるかもな。欲しい機種が売り切れになってしまうなんてことにならないだろうか?」という不安が。

 

「とりあえず、4月中はできるだけ家庭内のことに専念しよう。4月中に特に問題が起こらなかったら、5月にスマホデビューだ。5月に入ってからできるだけ早く、携帯キャリアのショップに来店予約を入れよう。」と考えた。幸い、家庭内で特に問題は起こらなかった。その後、来店予約について問い合わせたところ、5月5日以降しか空きがなかった。

こうして、「連休最終日あたりに、スマホデビューを決める」という展開となりそうだ。もしも私が勤め人ならこのゴールデンウィークは、「連休が早く終わるのは嫌だ。だが、スマホデビューのことでわくわくしている。」という複雑な心境になっていただろう。私は「いわゆる介護離職」をしたから、そうはならずに「スマホデビューのことでわくわくしている」状態である。

 

急遽、購入候補機種を考えた。2つのうちのどちらにするかで迷う。「初心者も意識した機種」にするか、「ワンランク上の機種で、レビューを見る限りでは機能面での大ハズレがなさそうな機種」にするかで、迷う。本体価格差は1万円。カメラ機能を重視するなら、後者となる。ネットで検索してみたら、やはり、この2つで迷った人は結構いる模様。もっとも、「売り切れ」という可能性もゼロとは言い切れないが。

料金シミュレーションにも戸惑う。パケットパック1GBのシミュレーションは、現実的なものなのだろうか? 3GBで考えるほうが妥当なのだろうか?

スマホケース、保護フィルムもいろいろある。どういうタイプがいいのだろう? 保護フィルムとガラスフィルムのどちらがいいのか? それぞれのフィルム内に、価格差もある。このことについては、ネット上でアドバイスをいただいた。アドバイスをくださった方、ありがとうございました。

それでも、購入候補機種がAndroidだから、うちの田舎ではそれらの選択肢が少ない分選びやすい。店のスマホアクセサリー売り場にある品物は、IPhone用の物がずっと多い。この地域では、iPhoneのシェアが高いのだろうか?

 

「こういう駆け込みデビュー」という条件でいろいろな店を見てまわると、店員のコメントが店によって違っていることもわかる。

「6月からは実質値上げだから、今月中がいいよ。」とはっきり言い切る店員もいれば、「新料金プランも、条件によっては安くなる人も……」で終わってしまう店員もいた。

 

こうしているうちに、とうとうショップに行く当日となってしまった。午後に行く予定である。果たして私は、無事スマホデビューできるのか? 使い方がわからなくて、しばらくの間、通話やメールで知人を惑わすかもしれない。

平成・消費税・学校文化

今週のお題「平成を振り返る」

 

「平成」と聞いて最初に浮かぶ言葉、私の場合、それは「消費税」である。そして、その次に浮かぶのが「学習障害から捉えた学校文化」である。

1989年(平成元年)4月1日、消費税が初めて導入された。当時の税率は3%だった。その後、1997年(平成9年)4月1日~2014年(平成26年)3月31日は税率5%となり、2014年(平成26年)4月1日からは税率8%となった。税率5%の頃、「内税表示、外税表示」も話題になった。

この「消費税」、私にとって「意外な面」での影響を意識した税金だった。今回はそのことについて書く。

 

消費税が初めて導入されたとき、私は九州で暮らしていた。友人に、実家が印刷業の人がいた。その友人が当時、「消費税導入で、うちの業界は無茶苦茶忙しくなった。」とぼやいていた。

確かに、印刷業界は大変だっただろうな。「昭和」を「平成」に変える必要も出てくる。価格表示も、変えなければならない。しかも、価格表示方法が複数あった。「定価×××円(本体●●●円)」、「定価:本体×××円(税別)」など。

その友人の話によると、当時の出版業界で、「消費税導入をきっかけに、改訂する」という動きも結構あったらしい。出版業界でもいろいろ混乱があったのかもしれない。

消費税が導入されたばかりの頃、買い物をする際には注意が必要だった。店員さんが電卓を使って価格を計算することも多かったからだ。そのとき、慣れない店員さんが「1.03ではなく1.3をかける」というケース、何度かあったのだ。

 

1997年4月1日(平成9年)、消費税率が5%に変わった。ここで、私にとって変な形で「消費税」の影響が出てきた。 税率が変わって、「多くの本が、品切れ・重版予定なし」状態となってしまったらしい。消費税導入のときとは違って、「改訂」という方向に出ないケースが多かったらしい。個人的思い出話としては、次のようなことになってしまった。

1991年(平成3年)秋、『QA』という雑誌(平凡社)に、「LD児(学習障害児)」に関する記事が掲載された。

『QA』は、「読者からの多方面の日ごろの疑問の投稿を募り、それへの回答を掲載」という雑誌だった。「LD児ってどういう子供ですか?」という問いと、それに対する回答が掲載された。回答は、「学習障害(LD)児について、(特に学校)教育的観点から書かれた書籍」を踏まえたものだった。「1987年(昭和62年)頃、有斐閣から出版された本」が紹介されていた。

LD児に関しては、その記事を読むよりも前に、何冊か医学書を立ち読みしたことがあった。医学書には、高機能自閉症、(今でいう)アスペルガー症候群、AD/HDなどについても書かれていた。「これって、私のことじゃないのか? 私が子供の頃にわかっていたら、対策が立てられて今よりずっとマシになってたんじゃねーのか? とはいっても、今更知ってもしょうがねーな。」と、そのときは思っていた。

しかし、『QA』の記事を読んで気持ちが変わった。この記事は、今の発達障害関連出版物とはトーンが違っていた。「学習障害(LD)は、学級崩壊や非行の大きなリスク要因。放置されて育った成人当事者が、とんでもないことをやらかす。あんな風にならないために、早期発見早期療育を」というトーンよりも、「学習障害(LD)はわかりにくい概念だが、なんとかして一般の人にイメージしやすくなるように考えて書きました。『わけのわからない子供として本人を否定するだけ』ということにしないように。」というトーンだった。

「教育系でも本が出ていたのか。知らなかった。ちょっと読んでみるか。」と思った。1980年代後半は、今とは違って、LDは知的障害を伴わない発達障害をほとんど含むといってもいい概念であった。このことについては、こうもり氏による『障害者と生産性の過去・現在・未来』というブログ内記事にも出ている。(https://uramonken.at.webry.info/200504/article_13.html ) 

そして、教育系の本を実際に読んでみて、「今の私が暮らしやすくなるための、指針に近づくかもしれない」という思いが出てきた。教育系の本にもやはり、高機能自閉症、(今でいう)アスペルガー症候群、AD/HDなどについても書かれていた。

それから私は、学習障害(LD)関連書籍をいろいろと読み漁るようになった。平成1桁の頃は、「発達障害」「自閉症」「AD/HD」を前面に出した本は、(私の観測範囲内では)ほとんどなかった。

読み漁っていくうちに、「学習障害(LD)と学校文化との、相性の悪さ」について考えるようになった。「相性の悪さ」を考えていくうえで、(特に教育)社会学や心理学等に興味が出てきた。それらの本も読むようになった。

(注 「相性が悪い」のであって、「本人が間違い、悪人」と決めつけるわけではない。学校文化について考えてみることも、学習障害(LD)の特性(とされている)ことがらについて考えてみることも、両方必要という意味である。)

平成2桁となった頃から、発達障害(特にAD/HD)関連本が増えてきた。しかし、「トラブルメーカーとしての障害児。問題児を作らないために、早期発見早期対応が必要」というトーンの本が多かった。2004年(平成16年)に発達障害者支援法ができてからも、同じ調子だった。否、それをもっとひどくしたトーンの「大人の発達障害」関連本出版ラッシュとなった。

そこで、「平成1桁やそれより前に出た学習障害(LD)関連本を、買うことにしよう。」と思った。

消費税率が5%に変わった際、私が興味を持った本は、多くが絶版となっていた。学習障害(LD)関連本もそうなってしまった。残念ながら「改訂」の方向には進まなかったようだ。社会学や心理学等のジャンルでもそうだった。地元の図書館にも置いてない本が、多かった。残念だ。

税率8%となった2014年(平成26年)にも、「今回も、多くの本が『品切れ・重版未定』状態になってしまうんだろうな。もっとも、税率が変わらなくても、『売れそうにない本は、増刷しない』方針になってるんだろうけど。」と思った。「買いたい本はいろいろある。しかし、カネがない。」というところだ。

 

そして、平成の最後。「イートインと持ち帰り、軽減税率」やら「ポイント還元」やら迷走のもようである。

最初から最後まで「消費税」が話題になる元号、それが、私にとっての「平成」である。

「活動」と「安全」のバランスが大切な、高齢者転倒予防

母(認知症高齢者)の骨折入院 - karotousen58のブログで書いたが、今年1月下旬から母(認知症高齢者)が入院している。転んだことから始まった。「大腿骨骨折で歩行困難。2~3ヶ月の入院予定。」となった。

 

「高齢者の転倒は、しっかり予防しなければならない。骨折以外にもいろいろな面で大きな影響を及ぼすから。」と、よく言われている。現在、それを痛感している。

母(認知症高齢者)の骨折入院 - karotousen58のブログ

 認知症高齢者の場合は、この「予防」について、「認知症」ということも踏まえて考える必要があると思った。

恥ずかしい話だが、転倒予防について私は、「段差や床のすべりやすさなどの、外的な要因」にばかり関心が向いていた。認識が不十分だった。転びやすくなる要因は、外的要因や身体機能だけではなかったのだ。

「お母さんの場合、訓練室という場での成果としては、かなり良好な状態となっています。しかし、実生活の場では、『認知力の低下』という要因も考える必要が出てきます。体力的に違いがない場合でも、認知力が弱いと転倒の危険性が高くなってきます。」という説明が、病院側からあった。

これまで私は、「転倒予防」と「認知症」とを、別々のこととして捉えていた。認知症に関しては、「入浴拒否や異常食欲」等に囚われていた。また、「動かなければ、身体機能はどんどん低下してしまう」という思いにも囚われていた。これではまずい。

 

とはいえ、「動かなければ、身体機能はどんどん低下してしまう」というのもまた、事実である。また、本人が「活動したい」という思いを持っている場合も考えられる。「転倒したらいけない」という理由で、「活動したいという思いを、抑える」ことにも疑問がある。「活動したいという思いを、抑える」ことは、本人の意欲や喜びを奪うことにもなる。

「本人の望む活動」を抑えつけないで、「安全」を確保する、このバランスが大切だ。

今の身体の状態に合った動き方ができるように、配慮する必要がある。一つ一つの動作を確かめながら、本人がゆっくりと行動するよう、配慮する必要がある。勿論、周囲の状況にも注意をしながら。

高齢者が入院した場合、「動く意欲の減退、病気によるストレス、慣れない生活」などの精神的な影響も大きくなる。運動能力をできるだけ維持していくためには、精神的な面でのケアも必要かもしれない。「生活に支障が出ない」ことを踏まえた上で、「身体を動かす機会」を作る必要がある。

 

一般的に、「高齢者における大腿骨骨折の場合は、骨折後の歩行能力(認知能力を含む)が1ランク落ちる」ということらしい。うちの場合でも、要介護認定の区分変更申請となった。

「転倒の危険性と認知力」について整形外科関係者から助言をいただいたのは、初めての経験だった。認知症や介護について、「介護職や心療内科医以外の視点からの、発言」も、重要だと思った。勿論、語り手には「介護職でもなく医療関係者でもない、素人」も含まれる。

身近にいる高齢者が体力的に余裕がある場合は、「筋力や体のバランスをとる力をできるだけ維持するための運動」等の対策も考えておいたほうがよいと思う。骨粗鬆症についても対策を。カルシウム不足にならないよう注意する必要がある。と私は思った。

カップ麺を初めて知ったきっかけは、何?

朝ドラ『まんぷく』終了で、ふと思った。カップヌードルの発売開始は1971年。その当時の「子供」がカップヌードルを初めて知ったきっかけは、何だったのだろう? と。

「そんなこと、覚えてない」という人が多いとは思うが。

 

「1972年2月、あさま山荘事件が起きたときに、機動隊員たちが食べる場面が生放送された。それがきっかけとなって、知名度や売れ行きが急上昇。」と、今では言われているようだ。

あれれ、四半世紀ほど前に、別の話を聞いたことがあるぞ。「札幌オリンピックのとき、外国人選手らしき人が食べているCMが話題になった。それが、カップヌードルの人気が出た理由だ。」という話を。

当時の小学生は、「そのCMがきっかけでカップヌードルを知った」というケースが多いかもしれない。

 

1971年といえば、私が小学校に入学した年である。あさま山荘事件報道を理解できる年齢ではない。私は、オリンピックについても世間一般とは違った見方しかできない、変わった子供だった。選手の活躍や競技の面白さにはほとんど関心を持たず、テレビに出てくる「国旗」にだけ、関心を持つ子供だった。

更にその当時、私の住んでいた田舎では、テレビの民放は1局しか入らなかった。うちでは、テレビのチャンネル権は大人にあった。午後6~8時頃は、NHKでも子供向け番組が結構放送されていた。だから、うちのテレビでは、夜はNHKの番組が選ばれることも多かった。

つまり、うちでは当時、「CM」を見ることも少なかったということになる。「札幌オリンピック当時の、カップヌードルCM」がどんなものだったのか、私にはわかっていない。

当時、私の住んでいた田舎では、「スーパーマーケット」なる店舗も珍しいものだった。「○○食料品店」といった個人商店で、食料品を買っていた。カップヌードルが「○○食料品店」に置いてあったかどうか? はっきりとわからない。

 

私がカップヌードルを初めて知ったのは、1973年のちょうど今頃。小3になる直前だった。
きっかけは、『オバケのQ太郎』という漫画だった。「Q太郎(通称Qちゃん)は大食漢」という設定だった。
その漫画に、「『コップヌードル』というカップ麺が出てきた。そして、浴槽いっぱいにコップヌードルが入っていた。それをQちゃんがおいしそうに食べる。」というシーンがあった。
それを見て、「カップヌードルってどんなものだろう? 食べてみたい。」と思った。

この、「コップヌードル」の話について言及してあるブログ記事も見つかった。「コロコロコミック収録」のものを読んだということだった。ということは、リアルタイムで読んだというわけではなさそうだ。ブログ主さん、お若い人なんだろうな。

この話を覚えている同世代の人、どれくらいいるのだろう?

子供の頃にあこがれていた職業って……

今、はてなで、「あなたの未来は?」という特別お題が出されている。

“人生や仕事の計画・未来の自分について考えるキャンペーン”

“将来やりたいことや、そこに向けていま努力していること。いまの職業や会社を選んだ理由(わけ)、その奥にある大切にしたい想い。子どものころに描いていた未来の地図。転職や起業で新しい道を選択する計画を具体的に立てている方も、将来の夢をずっと温めている方も、ぜひその目標をブログに投稿してください。”

とのことだ。

この特別お題で、「子供の頃にあこがれていた職業」について思い出した。といっても、今回私が書く記事は、努力とか計画とか目標とかいったことからかけ離れている。「特別お題キャンペーン参加記事」とするには恥ずかしいから、不参加記事として書く。

 

私は趣味で、とある外国語教室に通っている。

そこで、「職業に関する単語や表現が、たくさん出てくる単元」を学習したことがある。その単元を習っていたとき、「子供の頃にあこがれていた職業について、各自が話す」展開となった。

私以外の人からは、画家、医師、美容師、芸能人、洋菓子屋さん、看護師、教師、パイロット、保育士、調理師といった職業について話がなされた。職業名に重複はなかった。「重複しないように、変えてみた」というケースもあるかもしれないが。

みんなの話を聞いた後、私は思った。「子供の頃にあこがれていた職業って、結構その人らしさがでるものかもしれない。」と。

「話し手と職種を変えてイメージしてみたら、『変えないほうがしっくりくる』感があるな。」と、思えたからだ。

因みに、私があこがれていた職業は「(子供向け)科学雑誌の編集者」である。「講師をやって20年になるけど、編集者という職業が出てきたのは初めて。」と、先生からお話があった。他の受講生からも「レアだ」との声があがった。

鳥取県内での記録的豪雪

今週のお題「雪」

 

「雪」という言葉で、鳥取県西部在住の私には、「2010年12月31日から2011年1月1日にかけての記録的豪雪」や「2017年2月9日から12日にかけての記録的豪雪」のことが頭に浮かんでしまう。

前者は鳥取県西部と中部で、後者は鳥取県東部と中部で、特に被害が大きかった。被害だけではなく「日付」までが印象に残ってしまう豪雪だった。

 

「2010年12月31日から2011年1月1日にかけてのから2011年1月1日にかけての大雪」鳥取地方気象台

http://www.jma-net.go.jp/tottori/severe/2010-2011_heavySnow.pdf

2010年12月31日の昼過ぎに、私は思った。「これは、米子市の積雪の新記録もあるかもしれないぞ。」と。夕方には、「これは、おそらく新記録になる」と思った。とにかく、短時間のうちに、これまでに私が経験したことのないペースで雪が降り、積もっていたのだ。リンク先のグラフを見ても、それがよくわかる。

中国電力送電鉄塔3基が雪の重みで折れ、その他電柱の倒壊や送電線の断線が相次ぎ、停電が発生した。確か、1月1日午前9時の時点で、停電が多発していたように記憶している。

私の住んでいる地域では停電はなかった。だが、他の地域に住んでいる人達のことが心配だった。1月3日頃までは、新聞も年賀状も届かなかった。正月早々、地域住民が雪かきに追われていた。高齢者の独り暮らし世帯(特に女性)の雪かきが大変そうだった。隣近所の人々も手伝っていた。

「新聞も年賀状もないから、正月という感じがしない」といったところなのだろうか、母(認知症が入っている)が、「(年越し)そばを食べなきゃ、だめじゃないの。」と言い続けていた。1月5日頃まで。

この年の元日を、おそらく私はずっと忘れないだろう。

 

「2017年2月9日から12日にかけての記録的豪雪」

鳥取県西部の海側地域での積雪は、東部や中部ほどひどくなかった。しかし、ピークの頃は豪雪の影響で、新聞が届かなかった。

この豪雪のピークは、11日(土曜日)だった。14日は、鳥取県東部の小中高校と特別支援学校のほとんどが臨時休校、中部の一部の学校では始業時刻変更となった。直前の土曜日曜には交通が乱れ、営業時間短縮の店が多かったらしい。

つまり、この地域の「バレンタイン商戦」は、だいぶダメージを受けたとのことである。もっとも、地域の人にとっては「バレンタインデーどころではない」状態だったらしいが。

この年、鳥取県内では2月14日を過ぎてもホワイトデー商戦に入らずに、「遅れてごめんねバレンタイン」商戦に方針が変わった。

この豪雪も「日付」までが印象に残ってしまった。

 

もっと昔の豪雪に、「38豪雪」、「56豪雪」、「59豪雪」とよばれているものがある。数字は昭和38、56、59年を意味する。56豪雪や59豪雪では、鳥取県東部や中部でも積雪がすごかったらしい。56豪雪については、鳥取県東部や中部の状況がマスコミ報道されていたのを覚えている。

56豪雪と今回記事に書いた豪雪とでは、被害状況に関する報道が微妙に違っている」と思った。今回記事に書いた豪雪では、「車社会が進んだことによる影響」や「高齢者が雪かきなどをせざるを得ない状況」を強く感じた。