karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

1970年代の目録や出版案内まで読みたくなった

今週のお題「読書の秋」

 

1970年代やそれより前の児童書に対して、思いがどんどん暴走していく。暴走していって、「1970年代の目録や出版案内まで読みたくなってしまったこと」について、まとまりのない文を書いてみる。目録や出版案内が「読書」にカウントできるかどうか、微妙ではあるが。

 

前回書いた「世界名言集(全20巻 ポプラ社)」で終わらないで、図書館で近くに置いてあった他の本まで思い出してしまった。近くには、「私たちはどう生きるか」シリーズ(全20巻 ポプラ社)や「君たちの未来のために」シリーズ(偕成社)もあった。当時の私には、難しそうな本に思えた。

「私たちはどう生きるか」シリーズは1960年頃に初版が出たようだ。ラインナップは、次のようになっていた。

  1. 吉野源三郎集 星空は何を教えたか 石だんの思い出
  2. 寺田寅彦集 団栗 柿の種
  3. 谷川徹三集 人生案内 雨ニモ負ケズ
  4. 天野貞祐集 おむすびの思い出 今の世を生きぬく力
  5. 武者小路実篤集 真実の美しさ 人生の名人
  6. 亀井勝一郎集 友情について 達人のことば
  7. 小泉信三集 平生の心がけ 国土のすがた
  8. 西尾実集 ことばの生活 ことばの芸術
  9. 高村光太郎集 生きたことば 智恵子の半生
  10. 渋沢秀雄集 父 渋沢栄一 心のアンテナ
  11. 笠信太郎集 ものの見方について 日本人としての教養
  12. 串田孫一集 雪の森の一夜 博物誌
  13. 本多顕彰集 わたしの好きな人、トルストイとわたし
  14. 金田一京助集 アイヌの話 啄木の話
  15. 清水幾太郎集 孤独な少年、愛国心について
  16. 池田潔集 スポーツに学ぶ 世界の窓から
  17. 辰野隆集 青年とわれら、たたかう心ゆるす心
  18. 井上靖集 あすなろ物語(抄) ある偽作家の生涯
  19. 伊藤整集 おていさいの真心 言論の自由と平和
  20. 中谷宇吉郎集 黒い月の世界 白い月の世界

「これらの本が図書館の児童書コーナーに置いてあったんだな。スゲー。今の私がこれらの本を手にとったとしても、内容を理解できる自信がないぞ。」「『生き方について、本を読んで考える』という態度も、当時は許されていたのだな。今なら、『本に頼った頭でっかちはダメ。友達をたくさん作って人間関係から学ばないとダメ。』とか言われまくるぞ。」と本気で思う。

小学校卒業直前に、このシリーズの『吉野源三郎集 星空は何を教えたか 石だんの思い出』を借りた。

「小6国語教科書に『石だんの思い出』が出ていた。他にどんなものがあるのか読んでみよう。」と思ったからである。読んでみたが、当時の私には難しすぎた。「君たちの未来のために」シリーズは、真面目な人生訓のような内容だったのでは?と想像している(読んでいない)。

これらのシリーズ、ろくすっぽ読んでいないのに、背文字の人名だけは覚えた。「精神的な成長の遅れた、読解力のない子供」だった私が、何故、これらの本が置いてあるコーナーに視線を向けていたのだろう? 不思議だ。

 

最近、ある知事や政治家による「アウフヘーベン」発言が話題になった。「アウフヘーベン? この言葉の意味をきちんと理解できている自信は、私にはないぞ。高校の倫理社会(注 私が高校生だった頃の科目名)で習った言葉だけど、資料集を読んでもわからなかったぞ。」と私は思った。

ここで、私の頭は変なことをついつい考えてしまう。「ひょっとしたら、昔の児童書なら、哲学とかヘーゲルとか弁証法とかアウフヘーベンとかいったことについてふれた本もあるかもしれないな。」と。

「哲学 ポプラ社」で検索したら、アイドル・ブックス(全60巻)60『哲学ノート』がでてきた。著者は勿論三木清。『人生論ノート』もでてきた。発売年月1967年1月となっていた。他の本のラインナップから考えるに、アイドル・ブックスは中学生も対象となっているようである。

『人生論ノート』?中学生がこれを読むのか?スゲー。

 

 

1970年代、ポプラ社からは「理科の実験観察シリーズ全50巻」「子供向けの古典文学全集」も出版されていた。これらのシリーズの内容も興味深い。検索したら、「ポプラ・ブックス」や「ポプラ社の少年文庫」というシリーズも見つかった。

 

古典文学全集 (3) 竹取・落窪物語

古典文学全集 (3) 竹取・落窪物語

 

 

「1970年代のポプラ社児童書目録なんてあるんだろうか?もしもあるのなら、たくさんの面白そうなシリーズものをチェックしてみたい。本によく挿んである出版案内とかもあったんだろうか?それも読んでみたい。」「ポプラ社以外の出版社についても、昔の目録や出版案内を読んでみたい。」なんてことを考えてしまった。