karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

NHKのど自慢への出場(冷やかし)申込話

 

私の友人には、いわゆる「出たがり」の人が結構いる。この「出たがり」友人から誘いを受けた。この番組は、次のような流れで出場者が決まる。「最初に往復はがきで申込→応募者の中から250組程度を選出、前日の予選会に出場→予選通過の20組程度がテレビ出演」

はがき予選を通過するには、選曲理由のところに「胸を打つエピソード」が必要らしい。ところが、友人も私も、その種のエピソードを思いつかない。どうせはがき予選でアウトなのだから、お気楽である。

番組用選曲を意識してYouTubeを見ていたら、YouTubeの「あなたへのおすすめ」がカオス状態になっていた。

今週のお題「2019年上半期」 - karotousen58のブログ

「この番組」は、NHKのど自慢である。今月、地元で開催予定。生放送である。

今回は、 予選会と「カオス状態」について書く。

 

申込にあたって、まずは曲と選曲理由を考える必要がある。友人も私も、最初のこの段階で、バカバカしいことしか頭に浮かばない。

この番組には、「よく歌われる定番ソング」めいたものがある。それらの中にも、いろいろなタイプがありそうだ。「鐘2つ以下専用ソング」とか「上手な人が狙うタイプの歌」とか。我々が定番ソングを選んでしまったら、ほぼ間違いなくアウトとなる。歌唱力も「胸を打つエピソード」もないから。となると、他の人が選びそうにない曲から考えるしかない。

そこで、友人や私の頭に浮かんでしまった曲は、『算数チャチャチャ』(ペギー葉山)、『キャンディ・キャンディ』(アニソン)、『あしたがすき』(キャンディ・キャンディのED曲)だった。どの曲もキーが合わない(話、そこか?)。それはさておき、『あしたがすき』は隠れた名曲だと思った。

去年、私の住んでいる県の中部で、この番組の開催があった。そのときの放送は、アニソンが多かった。だから、アニソンは外すことにした。

 

友人と私の頭の中で暴走は続く。「この歌での申込、過去にあったのだろうか?」とか「番組の構成上、不利になるタイプの曲がある」とか。

『ひとり』(ゴスペラーズ)、『トルコ行進曲』(由紀さおり安田祥子)、『夜明けのスキャット』(由紀さおり)での申込、過去になされたことがあるのだろうか?

検索したら、『トルコ行進曲』と『夜明けのスキャット』は過去の放送にあった模様。歌唱力のない我々がスキャットを歌うのは、自殺行為である。

 

放送の前日に予選会がある。予選会で歌う順番は、曲名の50音順である。放送本番と同じステージで、プロのバンドが伴奏。40秒ほど歌って、次の人と交代する。

予選会の最初に歌いたいのなら、『ああ上野駅』(井沢八郎)あたりがよさそう。トリで歌いたいのなら、『ワンダー・ブギ』(石野真子)あたりがよさそう。

歌えるのは歌のはじめの40秒程度。となると、サビが出るのが遅い歌だと、不利になることが予想される。放送本番でも、やはり不利となりそうだ。また、プロのバンドが伴奏となると、「あまりにもマイナーの度が過ぎる歌だと、演奏者に迷惑。視聴者にとっても面白くないし。」となる。『算数チャチャチャ』だと、まずいだろう。

くだらないことを考えながら、とりあえず曲名決定。問題は選曲理由をどうするかだ。「枯れ木も山の賑わい」とか「歌える音域が狭くて、歌える歌が限定されてしまうから」とか「コスプレを考えなくてよいから」などと、正直に書くわけにはいかない。

はがき申込締切の一週間ほど前に、まともなエピソードを思い出した。しかし、エピソードと歌が、絶望的なほどミスマッチである。このエピソード、後に「友人の知人」が使って「駆け込み申込」をしたとのことだ。

 

決めた曲と『ワンダー・ブギ』の影響で、YouTubeの「あなたへのおすすめ」がカオス状態となった。『どうにもとまらない』(山本リンダ)のジャズピアノ風演奏とか、『乙女のワルツ』(伊藤咲子)を男性がカバーした動画多発とか。

山本リンダヒット曲も出まくり。こうしてみると、山本リンダのヒット曲は、タイトルが物騒である。

今はネットの時代。これらの昭和歌謡について検索もできる。

『どうにもとまらない』に、阿久悠(作詞者)が最初付けたタイトルは『恋のカーニバル』。後に阿久悠は、「タイトルが『恋のカーニバル』だったら、この曲の運命は全く違っていただろう」と述懐した。という記述が見つかった。変更後のほうが物騒感があるな。

他にもいろいろと出てきた。『Lui-Lui』(太川陽介)、『ワンダー・ブギ』(石野真子)、『乙女のワルツ』(伊藤咲子)、「2010年代にご本人が歌唱」という動画。リリースされた1970年代よりも楽しそうに聞こえる。「年齢のいい重ね方だなあ」と思った。

『時の流れに~鳥になれ~』(五輪真弓)も出てきた。「名曲なのだが、この番組とは壊滅的に相性の悪い歌」だと思った。サビが出てくるのはだいぶ後。音域も広い。この番組云々という話ではなく、この歌を上手に歌える歌唱力を持っている人がうらやましい。

 

99.99%、「はがき予選通過ならず」となるだろう。それでも、「バカバカしい発想」や「カオス状態」はとても楽しかった。観客として予選会を楽しむことにしよう。

 

2019/08/11追記

無事、落選通知到着。485通の申込があったとのことだ。

ちなみに、この記事に出てきた「友人の知人」は、はがき予選通過。テレビ放送の20組に入ってほしいな。