karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

エイプリルフールで思い出したこと

今週のお題「4月1日の思い出」

4月1日といえば、エイプリルフールという言葉が頭に浮かぶ。
この言葉、いつどこでどうやって、私は初めて知ったのだろうか?
たぶん、小学校2,3年生の頃に、小学生向け学年別雑誌あたりで知ったのだと思う。

初めて知ったきっかけは、思い出せない。だが、「エイプリルフール」と聞くと、「ドラえもん」という漫画の中の、とある作品が頭に浮かぶことがよくある。
検索したところ、その作品は雑誌「小学四年生」1975年4月号に掲載されたものだった。
初出誌ではタイトルがついていなかった。単行本では「ハリ千本ノマス」というタイトルがついていたということだ。

その作品は、のび太が「ハリ千本バッジ」という道具を手に入れて……というお話である。
「ハリ千本バッジ」とは、「バッジを付けた相手に対して嘘をついた場合、ついた人がその嘘の内容を実行し、本当のことにしないといけないということになる」道具である。
初出時は、確か、次のような話だった。
ジャイアンスネ夫が、「エイプリルフールでのび太を騙すのはチョロい」と確信していた。
その場にいたしずかが、「喜ばせておいて後でがっかりさせる嘘は、かわいそう。後でほっとする嘘のほうが親切。」という内容のことを言った。
その後、のび太は「ハリ千本バッジ」を手に入れた。
のび太のママが「今月は、おこづかいを増やします」という内容のことを言ったら、バッジが「ノマスー」と叫んだ。そして、ママはお金をのび太に与えた。
ジャイアンスネ夫も、「喜ばせておいた内容」を実行させられるハメとなった。
その後、しずかがのび太に告げた。「あんたの家が火事よ」と。
そして、しずかは、のび太の家に放火しようとした。
のび太はしずかを止め、「バッジを外してくれ」と叫んだ。

「ノマスー」と「放火しようとするしずか」の印象が大きかったのか、なぜか、この話を今でも覚えている。
「後でがっかりする嘘と、ほっとする嘘。どっちも嫌だよ。親切なんて思えない。」と当時の私も思った。今もそう思う。

検索したところ、この話、雑誌や単行本掲載作品とアニメ版とでは内容が少し違うらしい。
アニメ版は、1994年と2020年に放送された。
1994年版アニメでは、「放火を止めようとしたのび太ドラえもんの頭に、火が燃え移ってしまう」という過激な話になっていたらしい。
2020年版アニメでは、「火事」ではなく、「のび太さんの家に泥棒が入ったの」という話になっていたらしい。
1994年版は、やはり過激か。 それともリメイク?
長期間放送された「まんが日本昔ばなし」では、「タイトルが同じでも、地域によって内容が微妙に異なる話」を、リメイクみたいな感じで放送するケースがあった。
それと似た感じだろうか?

ドラえもん』は、確か、世界各国で出版・放映されていたはず。
世界各国の中には、エイプリルフールが禁止されている国もある。
それらの国では、この話はどのように扱われたのだろう?