karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

カレールーと具材との相性?

今週のお題「カレー」

「具の多いカレーが嫌いだ」というコメント、いろいろな場で見聞きする。
特に、じゃがいも入りカレーで好き嫌いが分かれるようだ。
私がうちでカレーを作るときは、「玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、肉」を入れるようにしている。
私の親が野菜嫌いである。どうやら、「草を食べているようで嫌」という感覚を持っているようである。
私の親に野菜を食べさせるには、「出汁やスパイスを使って、草を食べているような感覚を減らす」しか方法がなさそうである。カレーという料理では、この策が使える。

10年ほど前だったか、じゃがいもの値段がとても高くなった時期があった。
「じゃがいもは買いづらい。だが、何とかして野菜をあと1種入れたい。」と思った。そこで、苦し紛れにかぼちゃを使ってみた。
私の親は、いわゆる「子供舌」の持ち主でもある。甘口のカレールーしか使えない。
甘口のルーで作ったかぼちゃカレーは、激甘だった。「2度目は無いな」と私は思った。

その数年後、とあるスーパーのくじ引きで、店長賞なるものが当たった。賞品のうちの一つが、中辛カレールーだった。「中辛か。私は好きだけど、どうせ食べてもらえないだろうな。」と思った。
誰かにあげるしかなさそうだ。だが、私の身近な人には、中辛カレールーは人気がなかった。「うちは還暦を過ぎた夫婦の二人暮らしだから、カレーは作りにくい」「うちの子は辛口を食べたがる」といった調子。
「この中辛カレールー、どうしよう?」状態が、賞味期限直前まで続いた。

賞味期限の直前、偶然にも、かぼちゃが安くなっていた。
そのとき、私の頭の中に、「過去の失敗作、かぼちゃカレー」が浮かんだ。
そして、「ひょっとしたら、かぼちゃカレーなら食べてもらえるかもしれない」と思った。試しに、作ってみた。
結果は完食だった。親からの苦情も無かった。私も、「中辛なら結構いける」と思った。
「失敗作としか思っていなかったものが、意外な場で意味を持つこともあるのだな」と、驚いた。