karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

外国児童文学の新訳が気になる

今週のお題「読書の秋」

 

外国文学は、訳によって作品の印象が大きく変わってしまうこともあるらしい。確か、それを「カニグズバーグの本を初めて読む人なら、松永ふみ子さんの翻訳作品がおすすめだよ。」という内容の文章で読んだ。

読んだ後、『星の王子さま』の新訳が多く出版されたときの報道を思い出した。日本では、岩波書店が長らく作品の翻訳権を有していたが、2005年1月に翻訳出版権が消失したので、新訳が多く出版された。報道では「いろいろな新訳。あなたはどれが好み?」といったトーンで紹介されていた。「どのように違うのか」には、ふれられていなかったように思う。当時の私には、「はあ、そうですか」程度の感想しか浮かばなかった。

 

その後、『星の王子様』についていろいろな解釈がなされていることを知った。 

「星の王子さま」の心理学―永遠の少年か、中心気質者か

「星の王子さま」の心理学―永遠の少年か、中心気質者か

 

 この本は、新訳が出版される前に出た。新訳との関連はどうなったのだろう?

 

オズの魔法使い』も、いろいろと新訳が出ている。「ブリキの木こり」関連の訳がどうなっているのかが、一番気になる。児童書だと、「子供が読みやすくするように省略した」部分があるらしい。そして、その省略された部分が実は重要、という見解もある。

「『ブリキの木こりには心がない』わけではない。本当はあたたかい心の持ち主だった。」という内容がどのように訳されているのか? それが一番気になる。訳者によって印象が変わるのだろうか?

 

子供の頃に読んだ、外国児童文学。今出ている本は、私が子供の頃に読んだ本と、翻訳者が違っているものもあるようだ。『小さいおばけ』もそうだった。 読み比べてみたい。

小さいおばけ (1967年) (新しい世界の童話シリーズ〈25〉)

小さいおばけ (1967年) (新しい世界の童話シリーズ〈25〉)

 

  

小さいおばけ

小さいおばけ

 

「尾崎紅葉」で検索してみた

今週のお題「紅葉」

 

このお題を見て、たぶん、いろいろな人がいろいろなことを連想しただろう。

例えば、広島関連(もみじ饅頭や県の花や県の木など)、紅葉にまつわる科学、紅葉と関係のある歌、山村紅葉(タレント)、などなど。

ここで私は何故か、尾崎紅葉を連想してしまった。そして、「尾崎紅葉」で検索していろいろなことを知った。

「いろいろなこと」の脱線状態が、楽しかった。

 

私は文学に疎い。今回検索するまでは、「尾崎紅葉と言われても、『金色夜叉』以外は何も頭に浮かばない」状態だった。

今回検索する際に最初に思ったのは、「尾崎紅葉ってたぶん筆名だろうけど、由来は何なのだろう?」だった。

港区公式ホームページによると、現在の東京タワー付近(当時は増上寺境内)の紅葉山に由来するとのことだ。

検索していたら、他の作家についても、筆名の由来について書かれた記事が見つかった。泉鏡花という筆名は、尾崎紅葉命名したということだ。泉鏡花は、尾崎紅葉に師事していたということだ。初めて知った。

ところが、話はここでは終わらなかった。デビュー当時の、泉鏡花の筆名も初めて知った。デビュー当時の筆名は、「畠芋之助」だった。『高野聖』あたりのイメージと、ギャップがありすぎる。この「畠芋之助」なる筆名を誰がつけたのか、それについてはわからなかった。

 

それから、「『金色夜叉』って、確か、前世紀のセンター試験に出題されたことがあるぞ。日本史だったか現代社会だったかで。」ということを思い出した。

当時の新聞に、センター試験の問題と予備校講師による講評が出ていた。講評には「『金色夜叉』は、今の高校生にはなじみがない作品かもしれない」と出ていた。

「えっ、作品名と『ダイヤモンドに目がくらみ……』程度なら誰でも知ってると思ってた。私も歳を取ったのか?」と思った。

金色夜叉 センター試験」で検索したら、またまた脱線してしまった。前世紀の試験についてはわからなかったが、平成27年追試験で誤肢に『金色夜叉』が使われていた。

この設問は、「並木路子」という人名が書かれている問題文から、「『リンゴの歌(唄)』を導き出すものだった。『リンゴの歌(唄)』の誤肢が『金色夜叉』とは……。私の発想を超えている。

 

この追試験については、「全国歴史教育研究協議会による意見・評価 」も、検索で見つかった。この記事では、「山田耕筰」や「うたごえ運動」が、「やや難解な用語や人名」とコメントされていた。「そうなのか、お若い人にとっては『難解』とみなされるかもしれないのか。私も歳をとったな。」と思った。

その後、「そうか、センター試験の出題者って、共通一次世代(つまり私と同世代)になってるんだろうな。」と思った。

 

尾崎紅葉から、ここまで脱線してしまった。今週のお題に「紅葉」が選ばれなかったら、日本史センター試験問題を面白がるなんてことはなかっただろう。今回も変な脱線だった。

ハロウィンにまつわる、くだらん話

今週のお題「ハロウィン」

 

ハロウィン関連で、私は変なことを楽しみにしている。

11月になると、「ハロウィンパッケージ商品のダンピング」をする店が出てくる。これらの買い物が面白くなる。

ところが、去年の11月は少し様子が違った。ダンピング商品に期待して某スーパーに買い物に行ったのだが、「ハロウィンパッケージのダンピング商品」の隣にあった品物に、気を取られてしまったのだ。

 

去年の11/1に買ったものは

マルちゃん正麺冷やし中華(30円)、井村屋5個入り(煉り3個、抹茶2個)水ようかん(150円)、くずきり(30円)だった。

去年の11/2に買ったものは

和菓子の詰め合わせ(もみじまんじゅう、乳菓、栗まん、最中)、栗カステラ、桃山だった。どれも、半額シールがついていた。賞味期限11/6となっていた。この賞味期限で半額シールがつくとは、思ってもいなかった。

ハロウィンパッケージ商品の諸々のほうが、やはり、ビジュアル的には目立つ。しかし、それ以上に「和菓子の値段にも影響が出ているかもしれない」ということが大きかった。

 

そして、11月に入ったら、店内BGMはクリスマスソングに変わっていた。去年の11/1に買い物をしながら、「季節感ズレまくりだな」と思った。今年はどうなるのだろう?

たぶん、好きな街になっている神戸

今週のお題「好きな街」

 

実をいうと、私は神戸に行ったことがない。この今週のお題を見て初めて、「ひょっとしたら、私は、神戸やその近辺の街を好きになっているのかもしれない。今まで意識していなかったけど。」と思ったのだ。

 

高校時代、私の中では、京阪神地区は「好きになることは許されないエリア」だった。

私は鳥取県出身である。当時、鳥取県内の高校では、大学等進学希望者の多くが、京阪神地区への進学を第一志望にしていた。

義務教育を受けていた頃、私はいわゆる「スクールカースト最下層」にいた。義務教育時代の同級生に、「在学当時のいじめられ者を3人あげてみろ」と言ったなら、おそらく9割以上の人が私の名前を出してくるだろう。そういう状態だった。

だから、高校時代には、「地元民に会いたくないから、進学先は京阪神や首都圏は避けよう。京阪神地区に興味を持ったら進学したくなるかもしれないから、この地域のことはできるだけシカトするようにしよう。」と思うようになった。

 

一方で、私が初めて、「旅行に行ってみたい」と思った場所は、実は兵庫県明石市だった。

小5社会科の授業で、日本標準時子午線について習った。当然「明石」という地名にもふれることになる。そのとき、私は思った。

「子午線って、天文学と関係ありそう。だから、明石に天文台みたいなものがありそう。行ってみたい。」と。本当に天文科学館があると知ったとき、「大人になったらいけるかな?」と思った。

小学校高学年の頃に牧野富太郎の伝記を読んでいたら、神戸市の植物園(たぶん、六甲高山植物園)のことも書かれていた。そして、この植物園にも興味がわいた。その後、神戸には動物園や水族館もあると知った。

「いろいろな施設があって、神戸の人がうらやましい。」と、子供心にも思った。

 

今はネットの時代。私にとって、ネットを使ってよかったことの1つは、「『変な先入観や嫌な思い出のあった場所』に対して、上書き保存的にイメージを変えられる可能性ができたこと」である。特に、在住のブロガーさんがご自身の言葉で地域の魅力を書いてくださった記事が、好きだ。

京阪神のいろいろな地名を見聞きしたとき、楽しいイメージも持てるようになった。この「楽しいイメージ」、京阪神の街の中でも、特に「神戸」でたくさん浮かんでくる。

三宮とか元町とか北野とか。個性的な建築物とか。洋菓子やパンやコーヒーなどの食文化とか。食文化については、牧場やコーヒー博物館や工場見学にも興味がある。

もしも実際に神戸に行ってみたならば、「本当に好きな街」になりそうである。

食品ギフト解体セールで買ったゼリー

今週のお題「最近おいしかったもの」

 

地元デパートの食品ギフト解体セールで買った「ジュレトリアングル」(フーシェ)が、おいしかった。

地元のデパートでは、毎年9月下旬頃に「食品ギフト解体セール」がある。私は、このセールが好きである。普段なら「お高くて買えそうにない」品物でも、少量を安く買えるチャンスがあるからだ。

今年は、ばら売りの品物がとても少なかった。ほとんどが、箱単位で売られていた。貧乏人の私には、複数の箱買いをする余裕がない。「食べたり飲んだりしたことがあって、買っても損はない品物」にするか、「こういう機会でもなきゃ買えそうにない品物」にするか、最初迷った。

 

ゼリーの入った箱が複数種類あった。その中に、「ジュレトリアングル」があった。これが一番おいしそうだった。買ったことのない品物だった。

名前のとおり、三角のケースに入っていた。カットされたフルーツがゼリーで包んであった。桃、洋ナシ、ブドウ、チェリー、いよかんの5種類があった。それぞれが2個ずつ入っていた。

値段は税込みで1080円だった。残り2箱となっていた。「10個入りで1080円。これはお買い得のようだな。残り2箱なら、今買わなかったらもう買えないだろう。」と思って購入。

家に帰って実際に食べてみて、「買ってよかった。もう売り切れただろうな。」と思った。

買ったときは気がつかなかったのだが、このゼリーは、食感の異なる2層のゼリーからなっているものだった。この「2層」というところも気に入った。

わんわん運動会、一度参加してみたい

今週のお題「運動会」

 

「わんわん運動会」なるイベント、犬を飼ったことのない人には、「そういうイベント、聞いたことない」といったところかもしれない。

私の住んでいる鳥取県では、5月に鳥取県動物愛護センターで「わんわん運動会」なるイベントが開催される。犬連れでも、犬がいなくても、楽しめるイベントである。軽食・ドリンクなどの屋台、プレイコーナーなどもある。訓練士による「しつけ方教室とデモンストレーション」もある。参加申し込みの中から、長寿犬表彰もある。パンフレットのイラストもかわいい。

人と動物の会 イベント・講習会のお知らせ

このイベント、一度参加してみたい。しかし、田舎で自動車運転免許を持たない私には、会場に行くまでのハードルが高い。

 

他の地域でも、わんわん運動会のようなイベントがあるのだろうか? 検索したら、いろいろと見つかった。秋に開催、春に開催、他の時期(「秋や春に開催予定だったが、天候不良だったため変更」のケースも含む)に開催と、いろいろあった。

「今年のわんわん運動会は、台風接近のため中止いたします」といった情報も、見つかった。台風接近だけではなく、「これまでの天災の影響による中止」もあった。スタッフさんも参加予定の人も、悲しかっただろうな。こういうところにも、天災の恐ろしさを感じる。

 

 私が想像する、わんわん運動会の最大の魅力、それは「走りまわる犬」が見られそうなことである。しかも、いろいろな犬種で。

他の犬種を見る機会といえば、「公民館などで行われる、狂犬病予防集合注射」がすぐに浮かぶ。しかし、その場では、「走りまわる犬」は見られない。「散歩中の犬」を道で見かけることもあるが、「走りまわる」状態ではない。

動画検索でもいろいろ見つかった。アフガン・ハウンド(?)の走る姿もあった。毛がきれいだった。リアルで見たら、もっとかっこいいだろうな。サルーキ(?)の走る姿もあった。アフガン・ハウンド(?)と違うタイプの魅力がある。

 

検索してみると、うちの地元とは違う種目も見つかった。「○×クイズ」や「だるまさんがころんだ」や「椅子取りゲーム」などを行う地域もある。「だるまさんがころんだ」は、いろいろな「しつけ教室」でも行われているゲームらしい。

パンフレットに出ている「待て!王 決定戦」や、「だるまさんがころんだ」には、「飼い主によるしつけの様子」がはっきりと出てきそうだ。うちの飼い犬と一緒に参加したら、大恥をかきそうだな。

「しつけ方教室とデモンストレーション」にも興味がある。「訓練士によるしつけ」なんて、このようなイベントがなかったら、そうそう簡単に見られるものではないだろう。

1973年度版高校数学カリキュラムでの「行列・1次変換」と、私

はてなブックマーク - 現在の子たちは行列を知らない

1973年度版(現代化カリキュラム、行列初登場)で習った私は、ギャップに驚いた。当時の学参『よくわかる数学2B』(田島一郎 著 旺文社 )では、行列の章に「群と行列」の節あり。行列は「新課程最大の目玉商品」とでていた

2018/09/20 22:55

 

 今回の記事は、ほとんど自分用メモ。数学の嫌いな人は、そっ閉じ推奨。

ほとんどの人にとっては、「読んでも時間の無駄。現代化カリキュラムに関する思い出話なんか読んでも、面白くない。」といったところだろう。そういう内容。

現代化カリキュラム高校数学での科目構成は、数学1、数学2B、数学3(1、2、3はローマ数字大文字)。文系の人も数学2Bまでは必修ということになっていた。行列と1次変換は数学2Bで学習。

 

「お若い人によるブックマークコメント」を読んで、最初に思ったこと

「1973年度版高校数学カリキュラム(現代化カリキュラム、1981年高校入学生まで適用)と、1994年版以降の高校数学カリキュラムとのギャップ、私の想像に輪をかけて大きかったんだな。吃驚。」

その次に思ったこと

現代化カリキュラムで習った、私の高校時代のことを思い出した。そして、

「行列や1次変換が削除されたことに対して、危機感を感じている人」の中には、現代化カリキュラムで履修された方々もたぶんおられるだろう。その方々にとっての「現代化カリキュラムで習った当時の、行列や1次変換に対するイメージ」って、どんなものなのだろうか? とも思った。

その次に思ったこと

「あれれ? ブックマークコメントでは『高校では、いらないよ。高校で習うレベルじゃ役に立たないし。』派が結構多いんだな。私の場合は、『高校で習っていたから、大学で勉強しやすくなった。」と思えるのだが。

「削除するのはまずい」と考えている人と、「高校では不要。大学から始めればよい」と考えている人との間で、学習内容に関するイメージが大きくずれているかもしれない。

 

行列や1次変換についての、私の思い出話となる。「この現代カリキュラムで、数学の大学受験勉強をした人」以外にとっては、たぶん、イミフな言葉が出てくる面白くない話。

私が習った現代化カリキュラムでは、行列や1次変換は初登場だった。初登場だったからだろうか、学参でも、「初登場の教材であるから、やや詳しく説明した。」とか書かれているものが結構あった。「学参の著者も、新しい教材の解説に、わくわくしていそうだな。」と、(今の)私に思わせるものがあった。

そして、この単元は、高校時代の私にとって「不思議な内容。不思議でもあり興味深くもある。」ものだった。「中途半端な、計算練習」では終わっていなかった。

「一般に交換法則は成り立たない」とか「A≠O,B≠Oであっても、AB=Oとなることがある」とか「逆行列が存在しないこともある」とか、新鮮だった。

「1次変換の線形性と図形」とか「1次変換の合成⇔行列の積」とか「回転と、三角関数の加法定理」とかいったことも、「不思議なつながり」と思えた。

当時の学参では、「演算」と関連した説明もなされていた。

この単元までは、演算というものは、主として数そのものを対象として行っていた。しかし、ここで初めて、「いくつかの数をひとまとめにした行列」に対しても「演算」を行おうとしている。そこに注意せよ。

という内容の記述があった。

「演算」の範囲も広がるんだなと思った。

当時の学参には、「群と行列」についてふれているものもあった。私の出身高校では扱わなかったが。

「行列の固有値固有ベクトル、対角化」についても、結果的に、高校で「先取り学習めいたもの」をやった形になっていた。

固有値固有ベクトルについては、教科書には出ていなかった。しかし、実際の大学入試では、(用語は伏せてあるものの)考え方は多く出題されていた。

大学入学後の線形代数学講義で、「ああ、高校時代に何度か見たタイプの問題、こういう続きがあったのか。」と思った。

 

「不思議な内容。不思議でもあり興味深くもある。」というイメージ。これを全く持たない状態で、大学入学後にいきなり「ベクトル・行列を中心とする線形代数学」を勉強することになっていたら、私はどうなっていたのだろう?

私の頭なら、「うまく学べないまま講義がどんどん進んでしまい、混乱。」となったと思う。

実際の試験の点数という観点を外れて、ただ、「不思議で興味深いと思った」というだけのこと。これが、意外に、「後から学ぶことに対する、とっつきやすさ」に繋がっていた。これも不思議なことだと思う。