karotousen58のブログ

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自由研究のテーマとして不利な、ペルセウス座流星群

今週のお題「自由研究」

ずっと昔から思っていた。「ペルセウス座流星群って、損してるぞ。観察じたいは面白そうなのに、自由研究のテーマにするのは危ないから。」と。

流星群を肉眼で観察する場合は、いくつかの条件を考える必要がある。
流星群の動きが活発になる時期、放射点(流星が飛び出す中心となる点)の高度、月や街灯などの周りの明かりが少ないこと、天候、など。

ペルセウス座流星群は、8/13頃に極大となる。極大とは、流星群が最も活発に活動すること(またはその時期のこと)である。極大となる時刻が、観測可能な時間帯と重なることが望ましい。
ただし、極大時刻からはずれた時間帯で動きが活発になったことも、過去にあった。観測不可能な時間帯が極大となっていても、あきらめるのは得策とはいえない。2021年の場合、極大とされていた時刻よりも1日半ほど遅れて、強い活動が観測された。
放射点の高度は、高い方がよい。
そして、これらの条件がうまく満たされるとは限らない。また、「極大予想時刻、放射点の高度、月光の影響が少ない」という条件を全て満たしたとしても、天候が悪ければ肉眼での観察はおしまいである。

悪天候のため観測困難」という事態を考えると、自由研究のテーマをもう一つ考えて取り組む必要が出る。8/13頃が極大となるから、夏休みの残りが少なくなってから取り組む必要が出てくる。やっつけ仕事となる危険性がある。夏休み終了日の早い地域だと、もっと怖いことになる。
テーマを2つ考えて取り組むのも、大変なことである。
そういう意味で、「テーマにするには危ない」ペルセウス座流星群である。

ペルセウス座流星群、今年の極大は8/13の17時頃と予想されている。
実際に見やすいのは、13日の宵から14日の明け方となりそうである。
今年は8/16が新月となる。月明かりの影響が小さく、良い条件である。
放射点の高度は、未明から明け方になるにつれて上がっていく。
「極大となる時刻からずれて、活動が活発になったこともある」から、11~15日はチャンスありといったところか?

2021年のペルセウス座流星群、極大予想時刻は8/13の4時頃だった。放射点が最も高くなる3時頃に近い。そして、8/8が新月。極大予想時刻のあたりでは、月は地平線下にあることになる。
こういう好条件が重なっていたのに、私の居住地では、その年の8月中旬は悪天候が続いた。全国的にも、「8/11頃から翌週にかけて、秋雨前線が本州に停滞して、厚い雲に覆われた所が多かった」らしい。
「こんなに早く、秋雨前線が出てくるのかよ? しかも、よりによってこういう年に。」と思った人は、私だけではないはずだ。
今年は、晴天となってほしい。