難読地名巡り 「ぶらり地元旅」 #地元発見伝
「ぶらり地元旅」 #地元発見伝
境内の中を列車が走っている、珍しい神社である。
鳥居をくぐって少し歩いたところを、JR山陰本線が横切っており、警報機付き踏切がある。
線路は、狛犬と山門の間に走っている。線路は別のところを通る予定だったが、地元住民が反対し、神社の境内にルートが変更となったそうだ。100年ほど前の話である。
何故か、私の身近には、このことを知っている人がほとんどいない。
この神社のことを書きたくて記事を書き始めたのだが、この近辺では他の場所が紹介困難ということに気付いた。
というのは、米子市公式ホームページ内の「よどえまちなか散策」というコンテンツで、この近辺のいろいろな場所について紹介されているからだ。
そこで、この神社近くにある国道9号線を西側へ(境港市へ向かう方向へ)行き、難読地名を巡ってみる。
しばらく行くと、国道9号線と国道431号線との交差点がある。国道431号線沿いにイオン日吉津店がある。
日吉津は「ひえづ」と読む。日吉津村内にある。日吉津村は、米子市に三方を囲まれている、面積4.16k㎡の村である。
日吉津は、「稗の生えた海岸の沼地」の意とされているらしい。また、日野川の河口の江津とする説もある。
国道9号線と国道431号線の交差点に戻り、再度国道9号線を境港方面へ進んでいく。
しばらく行くと、「熊党」という地名が出てくる。「くまんとう」と読む。
地名の由来は、この付近に土着した「熊ノ藤五郎左衛門」という人物名らしい(地域住民の証言による)。
写真は、「熊党別れ」という名のバス停である。
このバス停近くにローソンがある。ローソンのある所から国道9号線を離れて、細い道を行く。すると、旧日野橋という橋がある。
橋を渡って進んでいくと、「深田氏庭園」なるところがある。
深田氏庭園は、「車尾」というところにある。「くずも」と読む。
後醍醐天皇が深田家内に立ち寄ったとき、「春の日の めくるもやすき 尾車の うしとおもはで くらすこの里」と詠まれたのを逆につづって改名したことが、この地名の由来と言われている(庭園のパンフによれば)。
さらに西へ進んでいくと、「勝田神社」という神社がある。「かんだじんじゃ」と読む。この神社は「勝田町」にある。「かんだまち」と読む。
由来については、文献が見つからなかった。たぶん、私の探し方がまずいのだろう。
他にも難読地名はいろいろある。が、自転車を使った場合は、ここであげた地名を辿るだけでも大分時間がかかる。今回はこれで終了。
地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」