karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

運動会にまつわる、くだらん話

ブログをみんなで楽しもう 今週のお題「運動会とスポーツの秋」

 

1971年、私は地域の公立小学校に入学した。その小学校には、(その当時は)いろいろな謎ルールが存在した。大学入学後、他地域出身の人複数から、「ワケのわからないルールの多い学校だなあ」と言われまくった。

運動会にも、謎ルールがいくつかあった。今週のお題を見て、その謎ルールとそれに関するくだらないことが頭に浮かんでしまった。

 

謎ルールと、それについて頭に浮かんでしまったこと

 

1.運動会では、『地獄のオルフェ』(別題は『天国と地獄』)という曲を使ってはならない。『地獄のオルフェ』は、『8時だョ!全員集合』というワースト番組(と、当時のPTAが認識していたらしい)で使われている曲だから。

『地獄のオルフェ』に対して、「オペレッタの中の曲」という認識よりも「ドリフターズが出る番組の曲」という認識を優先させるわけだな。

運動会で実際に使われていた曲は、『トリッチ・トラッチ・ポルカ』、『道化師のギャロップ』、『剣の舞』、『クシコス・ポスト』、『トランペット吹きの休日』といったところである。これらの曲と運動会との関連性がわからない。「運動会で、これらの曲を使うこと」と「ワースト(ということにされた)番組で、『地獄のオルフェ』を使うこと」と、どう違うのかわからない。

確か、『8時だョ!全員集合』では、『盆回り』という曲も使われていた。この曲の発想元には、『剣の舞』も含まれているということだ。このことが当時知られていたら、この曲も禁止されんだろうか?

 盆回り - Wikipedia

 

2.仮装行列は低俗である。『時代祭』というタイトルにして、仮装は歴史の授業に出てくるようなもの限定にする。

過去に、PTAの好みに合わないタイプの仮装を希望した子でもいたのだろうか?

次にあげる漫画の登場人物の仮装だとしたら、PTA好みではないかもしれない。(関係者やファンのかた、ごめんなさい。)

・『がきデカ』(山上たつひこ 作)

・『まことちゃん』(楳津かずお 作)

・『キューティーハニー』(永井豪 作)

・『嗚呼!!花の応援団』(どおくまん 作)

お若い人には何のことだかさっぱりわからないだろうな。この妙に教育的な行列に、こまわりくん、沢田まこと、如月ハニー青田赤道、といったメンバーの仮装が混ざったら確かに怖い。

 

3.得点制(複数のチームに分かれて得点を競うもの)はとらない。もめごとが起こるとまずいから。(理由の部分を大人は児童に隠している。そして、児童は卒業後に理由を知る。)

子供の頃、各種作文コンクール受賞作品や児童文学を読んで「何これ?」と思ったものだ。「運動会でチームに分かれる」「何点差で紅組が優勝」とかいった類の文を読んだときに。

高校卒業までずっと、得点制の運動会に参加した(させられた)ことがなかった。

 

4.「各クラスから特別に足の遅い子を1人か2人、担任が勝手に選び(勿論、児童本人の承諾なんか受けない)、選ばれたメンバー男女それぞれ7人ずつでかけっこをする」という、とんでもない選抜枠が作られていた。(制度趣旨についての説明は、当然、児童には、なされない。しかし、児童のほうもそれがわからないほどバカではない。当然のことだが。親も制度趣旨がわかっていたもよう。)

この枠のことを、選抜枠を勝手につくった側や選抜枠に混ぜられない子は忘れているかもしれない。しかし、勝手に入れられた側が覚えていても、何ら不思議はない(少なくとも私は覚えている)。

「何故、そういうことをするのですか?」と私は担任に尋ねたことがある。「小学校最後の運動会だから、いい思い出をつくりたいじゃないの。足の遅い子の気持ちがわかる先生でうれしいでしょ。」という恩着せがましい返事があった。

バカバカしいと思った。わざわざそんな面倒なことをするのなら、面倒ついでに運動会参加拒否権も発動させてくれ。

こういう陰湿なことがなされていたのは、私がいた学校だけなのだろうか? もっとも、他にあったとしても、経験者はやはり語りづらいと思うが。

 

「運動会なんて、大人を喜ばせるためのお約束事かもしれない。教育的意味を持つ行事として声高に主張されるけど、それってホント?と疑ってみるくらいの自衛権は、必要とあらば行使してよい。」と、今なら私は言える。当時の私にそれを言う人はいなかったが。