karotousen58のブログ

「変なことを思い出す→そのことについて、変な見解を述べる」というブログ

認知症高齢者の入院と身体拘束

今年1月下旬から、母(認知症高齢者)が入院している。入院診療計画書によると、「骨折で歩行困難な状況、2~3ヶ月の入院予定」とのことだ。

今月に入ってから、歩行がやりやすい状態になったようだ。

 

ところが、歩行がやりやすくなったらなったで、また新たな問題が出てきた。「無断で、ベッドから出て歩行していた」とのことだ。

認知症で、ナースコールについて、理解困難な模様。転倒、転落の危険があるため、「緊急やむを得ない身体拘束に関する説明書」が出された。勿論、書面記載事項に関する説明も、丁寧になされた。

 

認知症高齢者が入院する場合、「緊急やむを得ない身体拘束」についても考えておく必要があると思った。

「緊急やむを得ない身体拘束に関する説明書」の中に、「身体拘束の方法(場所・行為・部位・内容)」に関する記述がある。拘束具の名称がいろいろと出ている。コールマット、うーごくん、座コール、安全ベルト、閉鎖4本柵など。今まで見聞きしたことのない名称で、最初、面食らった。

身体拘束について最初に私が思ったことは、「コールマットの知名度について、医療/介護関係者の認識と一般人のそれとに、ギャップがあるかもしれない。」だった。

 

私が知る限りでは、今までに母は3回入院したことがある。過去2回は内科系疾患での入院だった。過去の入院で、私は初めて「コールマット」なるものを知った。

しかし、そのときは、コールマットに関する説明はなかった。病院側から「これを使いますので」と言われただけだった。「これと言われても、どんな目的でどんなふうに使うのだろう? わからない。」が、そのときの私の正直な思いだった。知識がないまま、私が不用意に、このマットを何度か踏んでしまった。そのときの看護師さんの行動から、このマットの目的や意味を推測した。

「コールマットについて説明がなされなかったため、最初、戸惑った」という人、私だけではないかもしれない。高齢者が入院する際、家族も知っておいたほうがよいと思った。