高齢者にやさしいかもしれない二槽式洗濯機
今週のお題「マイベスト家電」
タイトルの通り、マイベスト家電は二槽式洗濯機である。
今年に入ってすぐ、うちの洗濯機が寿命を迎えた。買い替えの必要が出た。地元の家電量販店で実物をいくつか見た。
全自動洗濯機を見て、「これじゃ、私の親は使えないな。」と思った。全自動洗濯機には、様々なボタンと機能が備わっている。それまで使っていた二槽式洗濯機は、ボタンではなくツマミで操作するものだった。今でも変わっていない。
高齢者にとっては「さまざまなボタン、リモコン、タッチパネル」といった類のものは、どうやら使いにくいものと感じられるらしい。「ひもを引っ張るタイプやスライド式のスイッチ、ツマミを回すタイプのタイマー等」といったもののほうが、使いやすく感じられるらしい。
私の両親は認知症傾向にある。主治医からは、本人ができることは可能な範囲内で本人にさせるように指示されている。洗濯も、本人のできることである。
ここで全自動洗濯機を買ってしまったら、親が洗濯に難儀することになる。だから、二槽式洗濯機を買うことにした。
二槽式洗濯機、すでに撤退しているメーカーがほとんどのようだ。店でも取扱いが少なかった。ダジャレではないが、選択の余地はほとんどなかった。しかも、展示品しかなかった。ユーザーは少数派になっているんだな、どうやら。
5年ほど前だったか、電子レンジが壊れて買い換えたことがある。このときも、「つまみを回すタイプの機種」を探したのだが見つからなかった。様々なボタンと機能が付いたタイプのものを買うしかなかった。
壊れるまでは、ツマミを回すタイプのものを使っていた。だから、親も電子レンジを使えていた。しかし、買い替えてからは、「器械に弱いから、よう使わん。」と言って使わない。昔のタイプの電子レンジなら、親のできることも増えるのだが。
「ひもを引っ張るタイプやスライド式のスイッチ、つまみを回すタイプのタイマー等」使用といった、高齢者が慣れ親しんだタイプの家電って、本当に少なくなったんだな。「そのタイプの家電が販売終了にならないでほしい」と思っている人、私の親だけではないかもしれない。